253話② 青森市発祥の地!? 青森市の「善知鳥神社」

文字数 1,017文字

で、今回はどこを紹介してくれるんだ?

ほうじゃな。

青森市発祥の地といわれとる神社とかおもしろいかもしれんのう。

そんなところがあるんですか?

ああ。

青森市にある善知鳥神社がそうじゃな。

なんて読むんだこれ?

これは「善知鳥」と書いて、「うとう」と読むんじゃ。

読めるか!

まあ、普通は読めんじゃろうな。


なにか言われがあるんですか?

おう、ある。

もともとこの神社は「善知鳥中納言安方(うとう・ちゅうなごん・やすかた)」いう人が建てた祠が始まりじゃといわれとってな、そっから善知鳥神社といわれるようになったんじゃ。

ちなみに能の演目に「善知鳥」いうのがあるんじゃが、それもここに由来があるものなんで。

そうなんですか?

ああ。

さっき言うた善知鳥中納言が亡くなった際、どこからともなく見慣れぬ鳥が飛来してきての。

その親鳥が「ウトウ」と鳴いたら、雛鳥が「ヤスカタ」と鳴いたんで、以来その鳥を「善知鳥中納言」の生まれかわりとして、「善知鳥」と呼ぶようになったんじゃそうな。

えらい不気味な鳴き方だな……

ほうじゃの。

じゃけえ、その鳴き声のせいもあって、伝承でこの鳥は、非常に親子の情が強い鳥としてされとってな。

なんじゃったら、雛を捕られた親鳥は「血の泪を流してあたりを飛んで探し回る」いう言い伝えまである始末。

で、その言い伝えを織り交ぜて作られたんが、能の演目「善知鳥」というわけなんじゃ。

では、そんな伝承が残されるぐらい、由緒ある神社ってわけなんですね。

ほうじゃな。

じゃけえ、この善知鳥神社があった善知鳥村が、後に青森市と発展していく礎となったとまで言われたりしとるんよ。

マジか!?

いや、嘘。

おいっ!!

いや、実際そう長らく言われとって、青森市民でもそう信じとる人が多いぐらいなんよ。

そうなのか?

ああ、ほいじゃが、その伝承を地元の陸奥新報さんが事細かに調査したうえで否定しとるんよ。

では、本当の由来は?

江戸時代から伝わる地名伝承によりゃあ、青森の蜆貝川(現平和公園通り)の河口部を核とした辺りに「青森」と呼ばれた小高い丘があってな、これにちなんで新しい町の名前としたそうな。

で、こういった話が明治30年ごろまではちゃんと伝えられとったそうなんじゃが、いつの間にか「善知鳥村」うんぬんの話が広まっとったんじゃそうな。

途中でなにかあったんですかね?

かもしれんのう。

しっかし、お前さん、そんな話よく知ってんなぁ。

おう、勉強したけえの(きっぱり)。

そうだろうな……

でしょうね……

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登場人物紹介

今岡英二公式ツイッター(一日トリビアつぶやき中)



■今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


■今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

■今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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