80話① 三重「その手は桑名の焼き蛤よ!」

エピソード文字数 944文字

三重県に桑名いうところがあるんじゃが、知っとるか?
名前ぐらいは聞いたことがあるな。
でも、行ったことはないですね。

ま、なかなか観光では行かんじゃろうなぁ。

しかし、昔は宿場町として栄えとったところなんで。

ほう、そんなにか?

おう。

以前ちらっと東海道で一番栄とった宿場町の話をしたことがあったが、

それがどこじゃったか憶えとるか?

たしか熱田宿でしたっけ?

うむ。正解じゃ。

熱田宿は熱田神宮がある上、「七里の渡し」いう渡し船のポイントがあるけえな。

参拝やら船の足止めに対応できるよう、旅籠がようけえあったんよ。

ほいじゃったら、2番目に大きい宿場町も憶えとるか?

なにぃっ!?

さすがに熱田宿のインパクトが強すぎて、

2番目までは憶えていませんね……。

ダメじゃのう。

答えはそれこそ、熱田宿の対岸にあたる、ここ桑名の桑名宿いうことよ。

こっちは参拝するべきでかい神社こそないが、

「七里の渡し」で同じように足止めされるけえな。

それに対応すべく旅籠も多かったいうことなんじゃ。

なるほどな。

そんなわけで、熱田宿同様、

こっちにも「七里の渡し」跡があるんじゃ。

これがそうじゃ!

本当にあるもんなんだな……。
っていうか、同じ名前なんですね……。

おう。

熱田宿と桑名宿の間の船便がそもそも「七里の渡し」じゃったけえな。

その渡し船のポイントは、いずれも「七里の渡し」跡いうことなんじゃ。

それにしても、それを見にわざわざ行ったのか?
他に見るべきものはないんでしょうか?

むろんあるで。

なんせここは桑名藩の城下町でもあったわけじゃけえな。

ちゃんと「桑名城」いうのがあるわい!

これがそうじゃ!

ほう、なかなかだな!

たしかになかなかですが、

他の城跡に比べると若干見劣りはしますね。

ここの城主は、徳川四天王の一人・本多平八郎忠勝じゃったんじゃがな……。

本多家の後は徳川一族の松平家の統治になったんじゃが、

そのせいで明治維新の後は懲罰的に石垣すらも取り壊される羽目になったんじゃ。

むろんその後は再建もされんで、そのままじゃったけえ、こればっかりはしょうがないんよ。

いまは観光で訪れる人が少ないってのも……
しょうがないことかもしれませんね……

名物は立派なもんじゃったけえ……(震え声)


そんなわけで次のページで紹介する逸品には

十二分に期待しときんさいや!

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登場人物紹介

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■今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


■今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

■今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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