88話① 長浜市の隠れた名店「十割蕎麦 坊主bar 一休」

文字数 1,232文字

近江長浜には、長浜城いう城があるんじゃ。
秀吉が建てたといわれているお城ですね。

ほうじゃな。

城の外観はこんな感じじゃ!

ほう、なかなかのもんだな!

ほうよな。

パッと見は悪くはないじゃろうな。

パッと見は?

ああ。

なにしろ今の長浜城は、昭和に犬山城や伏見城をモデルにして建てられたもので、その中身も市立長浜城歴史博物館として機能しているという、典型的な模擬天守じゃけえのう。

パッと見はよかろうとも、隣の彦根市の彦根城と比べると、さすがに数段見劣りはするいうんが、正直なところじゃな。

じゃあ、あまり見るべきものはないのか?

いや、城型の博物館と思えば、これはこれでなかなかおもしろいもんで。

いうほど捨てたもんじゃないわ。

なるほど。

あくまで博物館として楽しむもの、ということですか。

そういうことよ。

建物自体には歴史的価値はないが、中の展示は悪うないけえのう。

入場料は400円ほどとられるが、「長浜浪漫パスポート」を使えば、割安で見られるけえ、いうほど高くないいうんもええところじゃな。

長浜浪漫パスポート?

ああ。

長浜市内の主要観光スポット13施設のうち、5施設を自由に見ることができる共通入場券でな。

これを1000円で買うことができるんじゃ。

たとえばここが400円じゃが、後2か所ほど300円ずつのところを見に行けば、それだけで十分元がとれるんよ。

たしかにそれはお得ですね!
しかし、城がそこまでのものじゃないって言ってたが、市内にも見るべきところなんてあるのか?

ああ、そのへんは問題ないのう。

なにしろ長浜市内は観光スポットが目白押しのところじゃけえな。

マジかっ!?

おう、たとえばさっき比較例として彦根城をあげたが、彦根市は彦根城の見どころが素晴らしい反面、彦根市内の観光スポットはいうほどめぼしいものがないいうんが正直なところなんじゃ。

逆に長浜城は城としての価値は低いが、博物館としてはそこそこ、くわえて長浜市内には観光スポットが多数あるんで、パスポートがあって困るいうことはないんじゃ。

先日「ぶらり散策」で紹介した「国友鉄砲の里資料館」も、実はこのパスポートの対象施設じゃけえな。

それなら十分元は取れるか。
でも、逆に5施設なんて見れるものなんですか?

そこも心配はないな。

なにしろこのパスポート、半年ぐらい有効期間があるけえな。

さすがに関東から日帰りでってなるときびしいじゃろうが、一泊もうれば十分周りきれようて。

てめえも5施設見たってことか?

ああ!

……と、言いたいところじゃが、実はパスポートの対象が4施設と勘違いしとってな。

帰ってから「あー! あと1館タダで見れたのに!!」と歯噛みしてもうたわ(苦笑)

めずらしいこともあるものですね。

旅行に行ったときはまだ病み上がりで、いうほど無理ができん状態でもあり、プランを変更して、休憩タイムを入れたりもしとったけえ、このへんは已むを得んかったいうところじゃな。

ま、それでも十分元はとれたけえ、無問題じゃわ!

めげねえな……
平常運転ですね……

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登場人物紹介

今岡英二公式ツイッター(一日トリビアつぶやき中)



■今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


■今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

■今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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