76話② 陸前高田/大船渡レポと、岩手・一ノ関名物の「カツ丼」

文字数 960文字

で、今日は陸前高田か大船渡の名物でも紹介するのか?
ああ、そう思っとったんじゃがな。
じゃが?

うむ。

陸前高田で食うた、とれたてのさんまの写真撮ってなかったわ(笑)

マジかっ!?

あと、大船渡でラーメンも食うたんじゃが、

それも取り忘れとったのう。

じゃあ、なんでそんな話ふったんですか!
代わりに、同じ岩手県の一ノ関名物でも紹介しようかのう思うてな。
一ノ関?

ああ。

陸前高田や大船渡はまだ電車が復旧しとらんでな。

現地に行くにはいったん一ノ関まで新幹線でいって、

そこから車で東に進路をとるか、

ドラゴンレールラインいう電車とバスの中間みたいなのに乗って

移動するしかないんじゃ。

じゃあ、被災地域の玄関口という位置づけでしょうか?

そういうても過言じゃなかろうな。

で、その一ノ関には、必ずそこで飯を食うことにしとる名店があるんじゃよ。

ほう、てめえがそこまでいうなら、かなりの店だな。

ああ、期待してくれてもええで。

これがわしのオススメ、

「和風レストラン 松竹」さんの「カツ丼(850円)」じゃ!

おおっ、これはなかなか旨そうだな!

しかし、カツ丼のわりには玉子がないんですね?

ここはそういう地域なんですか?

いや、同じ東北の会津の方もソースカツ丼が主流じゃがな、

東北は基本的に会津をのぞいて、卵とじが主流なんよ。

じゃあ、なんでこのお店は?

もしかして今岡先生がソースカツ丼を頼んだだけとかですか?

いや、さにあらず。

なんでもここの先代店主が「玉子が嫌い」だったそうな。

そんな理由かよ!
うむ、なんでもその伝統を守り続けとるらしい(笑)
やめてしまえ、そんな伝統!

しかし、これがまた旨いんじゃ。

肉厚で大きいカツでありながら、この値段。

ソースもあっさりめで、するっと入るのが特徴じゃな。

これで100年近くやっとるんじゃけえ、たいしたもんよ。

そんなに古いお店なんですか……?

ああ。

なので、店内にはいろいろな有名人のサインも貼られておる。

『ひょっこりひょうたん島』でも知られる井上ひさし先生のサインなんかもあったのう。

いろいろな人が訪れた名店なんですね。

味がいい、値段もいい、伝統もあるとなりゃ、ほおっておいても人は来ようて。


そんなわけでかたくなにソースカツ丼を出し続ける一ノ関の名店「和風レストラン 松竹」、みなさんも一ノ関を訪れた際にはぜひ足を運んでみてつかあさい!

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登場人物紹介

今岡英二公式ツイッター(一日トリビアつぶやき中)



■今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


■今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

■今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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