77話① 千葉県銚子市の犬吠埼と「浜めし」

文字数 899文字

今回は千葉県銚子市の犬吠埼でも紹介しようかの。
犬吠埼?

聞いたことはありますね。

ああ。

日本国内で一般人が自由に訪問できる場所としては、もっとも早い初日の出を拝める場所じゃけえな。

元旦の中継やらなんやらで、よく聞く地名じゃろうな。

ああ、それでか。
ってことは、ここが日本の最東端ってことなんですか?

いや。

一般人が行ける最東端は、北海道の納沙布岬じゃな。

なので、1年のうちほとんどは納沙布岬の方が日の出がもっとも早い場所いうことになっとるんじゃ。

じゃあ、なんで初日の出は犬吠埼の方が早いんだ?

それは緯度の問題なんよ。

緯度?

ああ。

緯度の問題で、一年のうち数日間だけ納沙布岬より犬吠埼の方が日の出が早くなる時期があるんじゃ。

それがたまたま元旦時期にかぶっとるんで、「初日の出が一番早い場所は犬吠埼」いうことになるんじゃ。

なるほどな。

ちなみにこの犬吠埼に立つ「犬吠埼灯台」は日本を代表する灯台の一つでな。

「世界灯台100選」、「日本の灯台50選」にも選ばれとって、海上保安庁からも「Aランク保存灯台」となっとる貴重なもんなんじゃ。

これがそうじゃ!

ほう、これはなかなか!
生憎の雨じゃったが、雄姿はしっかり収めてきたわ!
かなりの大荒れだったんですか?

まあのう。

ただ、なんとか灯台内部に入れたんは幸いじゃったわ。

それにしても、犬とかいそうにない場所っぽいが、なんで「犬吠埼」っていうんだ?

ああ。

それには諸説あってな。

一つは「源義経の愛犬・若丸が岬に置き去りにされ、主人を慕う余り、7日7晩鳴き続けたことから、犬が吠く『犬吠埼』と付けられた」というもんじゃな。

源義経伝説は至るところにありますね。

日本史史上でも有名な武将の一人じゃけえのう。

で、あともう一つは、「ここはかつてアシカの繁殖地で、その鳴き声が犬に似ていたことから、犬吠埼と名付けられた」というのもある。

こっちの方がリアリティはあるな。
なので、わしとしては後者か、アシカの鳴き声を源義経伝説と結び付けたものが伝わったんじゃないかと思うとるんよ。
どっちもありそうな話ですね。

ま、こういう歴史ロマンはそれだけでおもしろいもんじゃ。

これもまた史跡探索の醍醐味じゃな。

ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)
※これは自由参加コラボです。誰でも書き込むことができます。

※コラボに参加するためにはログインが必要です。ログイン後にセリフを投稿できます。

登場人物紹介

今岡英二公式ツイッター(一日トリビアつぶやき中)



■今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


■今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

■今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


ビューワー設定

背景色
  • 生成り
  • 水色