10話① 群馬・高崎の「めんいち」

エピソード文字数 1,284文字

今回は群馬なんですね。
ここでもどっか行ったのか?

ああ、高崎も意外と見るところは多いぞ。高崎城や高崎神社は比較的行きやすかろうて。


本当にいろいろ行っていますよね。
ここでも神社なんだな。そういえばちと気になってたんだがよ。昨日「氷川神社は縁起がいい」と言ってたよな?
ああ、たしかに言うたの。
じゃあ、逆に「縁起の悪い神社」なんてあるのか?
あるで。
あるんですか?
おう、わしは昔から稲荷神社には縁がのうてな。稲荷神社でお願い事してかなったためしがないんじゃ。以来、稲荷神社には基本的に参拝せんことにしとるんよ。
なんか変な新興宗教とかが理由じゃねえだろうな?

それはない(笑)。

これでも安芸門徒とよばれる代々の浄土真宗門徒じゃけえの。もっともわし自身はそこまで熱心な仏教徒でもないんじゃがの。

だとしたら、なにが駄目なんだろうな?
わからん。キツネそのものとは相性悪いわけじゃないんじゃがの。ほれ、このとおり。
めちゃくちゃ近くで撮っていますね。
ああ、これは北海道に旅行に行ったときの一枚での。熊が出るほどの山奥で撮影しよったときに、ふいに現れてついてきよったんじゃ。めっちゃモフモフしとって触りとうてたまらんかったぞ。

うん?

こんなに近くにいて、モフらなかったのか?

北海道のキタキツネにはエキノコックスがおるけえ、むやみやたらに触ったらいけんのじゃ。
エキノコックス?

キタキツネなどを媒介する寄生虫でな、それにかかって発症すると致死率はほぼ100%なんじゃ。


マジかっ!?

おう。正確に言えば、感染しても発症前に手術で取り除ければ死亡率は高くないらしいが、発症してからでは遅いんじゃ。


イギリスではあまり見られない感染症ですが、どういった経緯で感染するんですか?
キタキツネなどのエキノコックスを媒介している動物の糞などに寄生虫の卵があって、それが経口感染されて発症するというのが主な経路じゃな。なので、北海道ではキタキツネを触らないよう注意されとるし、万が一接触した場合はうがいや手洗いをすることが奨励されとるんじゃ。
なるほど。その注意事項は北海道では割と知られているんですか?
そうじゃの。実際、北海道出身の者に聞いたら、「エキノコックスに感染する人は近年あまりいませんが、その注意事項はかなりの割合で知っています」と言うとったからな。
じゃあ、お前さんは触らなくて正解だったというわけだな。
ほうじゃの。ちなみにそのせいで、北海道には「井戸を掘るのに許可が必要」という自治体が多いんじゃ。
なんでだ?
井戸の源泉周辺にキツネの巣とかがあって、そこに糞とかがまじることになったら大問題だからよ。
たしかにそれは問題になりますね。

じゃろ。で、この話をさっき言うた北海道出身の者に話したら「さすがにそれは知りませんでした。っていうか、なんで北海道民が知らない井戸許可制の話まで知ってるんですか?」とドンビキされたわ(笑)


いや、それはドンビキするだろうよ。
本当になんでそんなことまで知ってるんですか?
勉強したけえの。
ふつうしねえよ!

武松さん、この人ふつうじゃないんですから、それ以上つっこまないでもいいです……。


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登場人物紹介

今岡英二公式ツイッター(一日トリビアつぶやき中)



■今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


■今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

■今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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