85話① 【変】刀剣の里「岡山・備前長船」

文字数 1,169文字

備前長船って聞いたことあるかのう?
備前長船って、たしか日本刀の名前じゃなかったか?
昔は船の名前とかと勘違いする人もいたかもしれませんが、いまは刀剣乱舞とかの影響もあって、わりと知名度がありますよね。

ほうじゃろうな。

ちなみにもともとは備前の国の長船という地のことを指し、

それがいつしかそこで刀を作る刀工のことを指すようにもなり、

さらにはその刀工が打った刀そのものを指すようにもなったんじゃ。

ややこしいな……

なので、刀好きの間では、さすがに地名として使われることは少ないが、

刀工の方を指すのか、刀の方を指すのかはかなりややこしいことこの上ないな。

なんせ中でも有名なのは「備前長船兼光」じゃが、

同じ名前の刀工だけで5人はおるけえな。

5人っ!?

特に有名なのは鎌倉時代の初代備前長船兼光と、

南北朝時代の二代目備前長船兼光じゃがな。

とりわけ最上大業物14工の一に数え上げられる二代目備前長船兼光の方を指すことが多いのう。

それでもややこしいことこの上ないですね……
しかし、そんな話を持ち出すってことは……

ああ。

お察しの通り、今日は実際に行ってきた「備前長船(地名)」の名所を紹介しようかのうと思うたわけなんよ!!

やっぱりか……

ちなみに行きやすいところなんですか?

わりと行きにくい。
マジか……

ああ。

なんせ岡山駅から最寄りの長船駅まで30分ほどかかる上、

電車も1時間で2本しかないけえな。

1本逃すと30分は待つことになるで。

電車で行ったんですか?
いや、もっと厄介なバスで。
マジかっ!!

ああ。

わしの場合は他にも行きたい場所があったんでな。

途中下車の旅を楽しむために、あえてバスをチョイスしたんよ。

よくやるな……

ま、いろいろ見聞きするんが趣味じゃけえのう。

ちなみに長船にはちゃんとこんな碑もあるんで。

これは「備前長船刀剣発祥之地 碑」じゃな。

ま、ここで刀剣としての備前長船が作られるようになったというわけじゃ。

こんなものまで……

当然見る。

で、こっちは「靭負神社」じゃ。

ここは別名「天王社」と呼ばれて、刀工たちの信仰を集めとったんじゃ。

なにしろここは眼の病気にええとされとるけえな。

眼の病気にいい?

おう。

新田義貞に敗れた足利尊氏が、九州へ下向する途中に眼を患ったんじゃが、

ここで病気平癒の祈願をしたら治ったんじゃそうな。

で、その後、新田義貞にも打ち勝ったけえ、ご利益があるとされたんじゃ。

刀工は常に火や鉄粉で眼をやられるけえな。

それもあって刀工たちからの信仰を集めることになったそうな。

なるほどな。

ちなみにこの社の森も同じく「天王社刀剣の森」と呼ばれ、

鎮守の森として、ずっと守り続けてこられとるんよ。

そういわれると、なんとなく厳かな感じですね。

昔からの神域じゃけえのう。

ほいじゃあ、次のページでは今回の一番のお題目、

「備前長船刀剣博物館」を紹介しちゃろうかいの!

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登場人物紹介

今岡英二公式ツイッター(一日トリビアつぶやき中)



■今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


■今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

■今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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