104話②【変】天下分け目の「天王山」へ行ってみた!

文字数 1,126文字

で、実はまだ大山崎町には見どころがあるんで。
まだあんのか?

当然じゃ。

そもそもお前らは山崎の戦いいうのを聞いたことがないか?

山崎の戦い……?
どこかで聞いたことがあるような、ないような……
ほいじゃあ、「天下分け目の天王山」いうのは聞いたことがあるかの?
ああ、それならありますね。
秀吉が明智光秀を破った戦いだっけか?
で、いまでは成句として、勝負の決め手になるようなことを同じように「天下分け目の天王山」とか「天王山」とかって言うんですよね?

うむ、ほうじゃな。

その山崎の戦いがあったんが、この大山崎町で、ここにそびえたつ山が天王山いうことなんよ。

ほれ、これがその証拠じゃ!!

マジか!!!
こんなところにあったんですね!!
ちなみに昔は「天王山の戦い」といわれとったんじゃが、実は戦いそのものは山崎の地で行われ、天王山はあくまでその一部でしかなかったんで、現在では「山崎の戦い」と呼ぶ方が正しいとされとるんじゃ。
なるほどな。

どおりで天王山の方がなじみがあるわけだ。

しかし、意外と見どころがあるもんなんですね。

ほうじゃろ。

他にも聴竹居やら山崎聖天、離宮八幡宮といった見どころもあるんじゃが、

最後にこれだけは紹介しとかにゃあいけんいうお寺さんを披露しとこうかの。


そう、これが天王山の戦いの折、秀吉が本陣を構えたとされる、

「宝積寺」じゃ!!

ほう、立派なもんだな!!
秀吉が本陣を構えただけはありますね!!

うむ。

ちなみにここは聖武天皇が夢で竜神から授けられたという「打出」と「小槌」を祀ることから「宝寺(たからでら)」の別名があるんじゃ。

「打出」と「小槌」?

これって別のものなんですか?

ああ。

言い伝えではそういわれとるそうな。

じゃが、いまはないものなんか、実物は拝めれんかったけえ、その「打出」いうんがどういう形状のものなんかは、ようわからんかったがな。

今岡先生でもわからないものがあるんですね。

わしはわからんもんだらけよ。

ほいじゃけえ、常にいろんなもんを見聞きして、いろんなもんを吸収しようと思うとるわけじゃけえな。

素で言ってます?
素で言っとる。
そうですか……

うん?

どうしたんなら?

いえ、いいんです……

気にしないでください……

ほ、ほうか。
しっかし、別名の宝寺ってのも、なんか目出度い別名だな。

ほうなんよ。 

ほいじゃけえ、ここは金運アップの隠れたパワースポットともいわれとるんで。

マジでっ!!

全国的にはそう知られとるところじゃないが、そのぶん穴場なパワースポットじゃけえ、ここいらに来ることがあったらぜひ行ってもらいたいもんじゃな。

そうですね。
そんなわけで意外と見どころの多い京都は大山崎町、みなさんも京都→大阪間を素通りするばかりでなく、ぜひ一度立ち寄ってみてつかあさい!!

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登場人物紹介

今岡英二公式ツイッター(一日トリビアつぶやき中)



■今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


■今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

■今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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