177話① 英二's キッチン「ケンタッキーの骨ラーメン」

文字数 1,387文字

ほいじゃあ、今回の英二's キッチンでは、あえて捨てるもんを有効活用して作る、「ケンタッキーの骨ラーメン」を紹介しちゃろうかの。

ケンタッキーの骨!?

ほんとに捨てるもんだな!!
ほうで。

ちょっと待ってください!!

そもそもなんでそんなもので作ろうと思ったんですか!

いや、三国志でも魏の曹操が「捨てるには惜しい、でも言うほど食うところもない」という漢中のことを「鶏肋、鶏肋……」と文字通り、鶏のあばらをしゃぶりながら呟くいうシーンがあるんじゃが、わしもケンタッキーのチキンの骨を「なにかに使えんかのう」思うて、いろいろと研究したんよ。

ほしたら、数年前にどっかで「ケンタッキーの骨を使って、鶏ガラスープを作る」いうサイトがあってな。わしもチャレンジしてみたいうだけの話なんじゃ。

マジか……
で、実際できるものなんですか?

ああ、できるで。

以来、わしは数年前から定期的に作りよるけえな。

いまじゃあ、わしの得意料理の一つになっとるわ。

そこまでかっ!!

ああ、さすがにラーメンじゃけえ、そこそこ手間と時間がかかるが、そのぶん市販のラーメンよりも旨いのができるで。

それこそ店のラーメンと遜色ないか、むしろそれ以上に旨いのができること請け合いじゃ!


マジでっ!?

おう。

店で出しとるラーメンは、ある程度費用対効果を考えんとできまいて。

一方、個人が愉しむ分には、一番コストのかかる「手間」いうもんをいくらでもかけられるけえな。

そういう意味では本職のラーメン屋以上のもんができるいうもんよ。

なるほどな。
しかし、そううまくいくものですか?

うまくいくかどうかは、人それぞれじゃな。

まあ、まずは試し、なんでもやってみるもんじゃて。

今回用意する材料はこんな感じよ!



(4人前)

(スープ)

・ケンタッキーの骨   6ピース分

・ネギ(青い捨てる部分 適量

・ニンニク       1かけ

・生姜         1かけ

・水          1.5リットル

・醤油 or 創味シャンタン or 味噌 適当(後から、味に応じて)


(スープ以外)

・麺          4玉

・チャーシュー     4枚

・もやし        1袋

・小ネギ(ネギでも可) 適量

・味玉(ゆで卵でも可) 4つ

・のり         適量

スープ以外は市販のものでいいんですか?

ほうじゃな。

さすがに麺を手打ちにする手間はかけられんで。

ふつうのラーメン屋でも麺は製麺所から買うんが多いんじゃけえ、そこは市販ので問題ないんじゃ。

なるほどな。
で、用意したケンタッキーの骨がこちらになります。
ただのグロ画像じゃねえか!!
ほとんど残飯ですよね!?

ひどい物言いじゃのう……

これがおいしいスープのもとになるというのに……

本当ですか?
そこまで言うならまず信じるけどよ……

で、まずはこの骨を洗う。

洗う時は、沸かした湯でさっと流して、あとは給湯器の湯で流しながら、皮やら身やらをはがしたらええ。

けっこう取れるけどいいんですか?

おう。

純粋な白湯スープがよけりゃあ、しっかり洗いんさい。

逆に、ほんのりケンタッキーの風味を残したえりゃあ、軽く洗う程度にしときんさい。

お前さんはどうしたんだ?

わしは白湯スープをしっかり抽出したかったんで、しっかり洗っておいたわ。

で、洗ったのがこちらになります。

これでおおまかな下準備ができたわけじゃ。

本格的なスープの作り方は次のページで紹介しちゃろうてな。

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登場人物紹介

今岡英二公式ツイッター(一日トリビアつぶやき中)



■今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


■今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

■今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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