59話① 山形の名物・冷たい肉そば「山形 一寸亭」

エピソード文字数 1,503文字

山形で見るべきものといえば、なにが思い浮かぶ?

そりゃ、山形城しかねえだろ。

ほうじゃな。

ただ「城=天守閣」と思うとると

山形城は拍子抜けするけえ気をつけろよ。

天守閣がないんですか?

ああ。

わりと有名な城でも

天守閣が残ってないところは多いで。

現存12天守以外は全部そうじゃし、

あとから建てられた「復興天守」もないところは

意外と多いものなんじゃ。

山形城以外で、復興天守もないところって?
仙台城や五稜郭、江戸城なんかもそうじゃな。

江戸城や五稜郭は有名だからまだわかるが

仙台城もそうなんだな。

おう。

なので、行ってガッカリする人も多いそうな。

他にもけっこうあるんですか?

広い意味では金沢城なんかもそうじゃな。

もっとも金沢城は天守閣こそないが、

鉄砲蔵じゃった三十間長屋が残っとるし

三の丸や櫓が復元されとるんで

まだガッカリ度は低いじゃろうな。

じゃあ、肝心の山形城はどうなんだ?

天守閣もなければ目立った建物もないけえ

そういうのを目当てで行く人は

わりとがっかりするかもしれんな。

ただ発掘調査がいろいろ進められとって

堀や縄張りは往時のおもかげを取り戻しとるし、

大手門なんかの一部は復元もされとるけえ、

わし個人としては、見るべきところは意外とあるという印象じゃな。

ちなみに現在の山形城はこんな感じじゃ。

ほう、言うほど悪くないな。

天守閣がないのはさみしいですが

これはこれでなかなかのものですね。

ほうじゃろ。

これが全部無料で見られるんじゃけえ

そういう意味では文句のつけようもなかろうな。

無料っ!?
マジかっ!?

おう。

城郭内にある博物館なんかは

別途料金をとったりはするが

城自体は全部無料で開放しとるんじゃ。

なので、そこに文句をつける人は

おりゃあせんじゃろうてな。

たしかに無料なら

誰も文句はいわないでしょうね……。

あと、わし個人としては

山形城で一番見るべきなのは

この銅像じゃと思っとるんじゃ!

これは?
この一帯を支配しとった最上義光公像じゃ。
もがみ……、「よしみつ」って読むのか?
いや、「よしてる」かもしれませんよ。

知らんとそうなるわな(笑)

これは最上義光(もがみ・よしあき)と読むんじゃ。


読めるかっ!

ま、ふつうそうじゃろうな。

実は昔は「よしみつ・よしてる」とも読まれとったんじゃが

近年自筆の書状の中に「よしあき」

ひらがなで書かれてるのがみつかったんで、

「よしあき」という読みじゃったことがわかったんじゃ。

なので、いまでは「よしあき」と読むのが定説となっとるんよ。

なるほど。

しかしよくひらがな書きの書状なんてありましたね。

うむ。

当時は男性に向けては漢字で署名し

女性に向けてはひらがなで署名するというのが一般的でな。

義光公は妹の義姫のことを溺愛しとったんで

ようけ義姫に手紙を送っとったそうな。

その書状の一部が近年発見されたんで

読み方がわかったいうことなんじゃ。

まさか妹宛の手紙が後世さらされるとは

思わんかったじゃろうがな(笑)

さらし者じゃねえか……。

おかげで読みが正確に伝わっとるんじゃけえ、よかろうて。

ちなみにこの銅像を建てるために

多額の寄付をしたのが「でん六」の社長なんよ。

でん六?
もしかして豆のでん六ですか?

おう。

実はでん六は山形を代表する企業のひとつでな。

「どんだけ難しくても、馬の後ろ脚だけで立つ銅像を!」

という希望を出したそうな。

おかげで金はかかったじゃろうが

全国でも有数の威容をほこる銅像ができたいう話なんじゃ。

地元の英雄のために私財を投じたわけか。
なかなかできることではないですね。

うむ。

なので、山形にはでん六の山形限定商品もあるんで

それを土産物にしてもよかろうな。

参考にしたいと思います。
それはそれで粋な土産物になりそうだしな。

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登場人物紹介

今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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