102話①【レア】福井の「一乗谷朝倉氏遺跡」

文字数 1,251文字

今日はちいと戦国武将のレアな遺跡を紹介しちゃろうかの。
レア?
どんな武将の遺跡なんだ?
お前らは一乗谷いう地名を聞いたことがあるかの?
一乗谷、ですか?
あんまねえな……

まあ、戦国時代好きなら聞いたことがあろうが、一般的にはそんなところじゃろうな。

ほいじゃあ、織田信長が朝倉氏を攻めようとしたはええが、妹のお市の方がとついどった浅野長政が急きょ裏切ったために挟み撃ちにされかかったが、お市の方が両端をしばった小豆の袋を信長に送ったことで、「袋の鼠ということか!」と悟り、すんでのところで窮地を脱したという話は聞いたことがあるか?
ああ、それなら……
なんとなく聞いたことがあるな。
そのとき信長が攻め入ろうとしとった朝倉氏の本拠地こそが、その一乗谷なんよ。
マジかっ!?

けっこう有名なところなんですね。

でも、それならなんで一乗谷という地名自体を、あんまり聞いたことがないんでしょうか?

ああ、そのことか。

それなら答えは簡単じゃな。

後日、織田信長が朝倉氏を攻め滅ぼした時、その城下町じゃった一乗谷も一緒に廃墟にされたけえな。

で、朝倉氏の滅亡後、越前に入った柴田勝家は一乗谷を復興させず、そこから10キロほど離れた北ノ庄、いまでいう福井市内に居城を構えたけえ、以降、一乗谷は歴史の中に埋もれることとなったんよ。

なるほどな。

ちなみにこの一乗谷、いまでは「一乗谷朝倉氏遺跡」として辺り一帯が国の特別名勝の指定を受けとってな。

城下町の街並みやらも復元されとって、見どころの多いええところなんよ。

ただ、ちいと行きにくいのが難点なんじゃがな……

行きにくい?
遠いのか?

いや、遠くはないで。

だいたいこの一乗谷自体も福井市内になるけえな。

福井市街地からもいうほど遠くはないんじゃ。

そうですよね。

だってさっき「そこから10キロで福井市内」って言ってましたもんね?

ああ。

直線距離ではほうじゃな。

ほいじゃが、公共交通機関で行こうと思ったら、ほんま行きにくいところにあるんよ。

福井駅からどのぐらいなんですか?
5駅16分ほどじゃな。


近いじゃねえか!!

ああ、ほうじゃな。

ええタイミングで電車に乗れればの話じゃがな。

タイミングよく乗れれば?
もしかしてそんなに本数が少ないんですか?
Exactly(そのとおりでございます)
ジョジョっぽい言い方してんじゃねえよ!!

しょうがなかろうて。

まさに「そのとおり」なんじゃけえ。

なんせ朝9時台の電車の次は昼の12時、その次は14時台に1本という感じで、

2~3時間に1本しか走っとらん路線なんじゃけえ。


少なっ!!!

だいたい駅からして単線ローカルじゃけえな。

ほれ、このとおりな!

これは行きにくいのも納得ですね……

ほうじゃろ。

そして駅からがまた遠いんじゃ。

なんせ朝倉氏遺跡にいくには徒歩30分以上かかるけえな。

まわりの風景もこんなありさまじゃけえな。

超のどかだな!!

うむ。

たどりつくまでが超困難。

なので、ここはレアな遺跡として紹介しとるわけなんじゃ。

ほいじゃあ、次のページでは実際の「一乗谷朝倉氏遺跡」を紹介しちゃろうかの。

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登場人物紹介

今岡英二公式ツイッター(一日トリビアつぶやき中)



■今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


■今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

■今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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