67話① 【桜の名所】京都・妙心寺で抹茶三昧

文字数 1,104文字

せっかくの花見シーズン到来じゃけえ、「ぶらり散策」の方だけじぇのうて、こっちでも桜の名所を紹介しようかのう。

ほう、それはまた風流だな。

でも、食べ歩きと桜の名所って、うまく組み合わせられるものなんですか?

ないこともないで。

特に今回紹介するんは、桜の名所でありながら、同時に名物を満喫できるところでもあるけえな。

そんなところがあるのか?

ああ。

それがここ、京都の妙心寺じゃ!

かなり立派なお寺ですね。

おう。

ここは臨済宗妙心寺派の大本山なんじゃ。

妙心寺派?

ああ。

臨済宗は全国に6000の寺があるんじゃがな、妙心寺派はその中でも3500の寺を抱えとる一大派閥なんじゃ。

その大本山じゃけえ、立派なんも当然いうわけじゃな。


マジかっ!?

うむ。

なにしろこの妙心寺自体も、40以上の寺で構成されとる一大寺院群でな。

別名「西の御所」とも呼ばれとる由緒あるところなんよ。

じゃあ、かなり歴史あるところなんじゃないんですか?

ああ。

なにしろ妙心寺の創建自体は暦応5年(1342年)。

国宝に指定されとる梵鐘は「戊戌(つちのえいぬ)年」、要するに西暦698年にあたる年の銘文がある、日本最古の紀年銘鐘じゃけえな。

この梵鐘は「徒然草」の中にも記述が見られる、れっきとした代物なんじゃ。

そういう国宝クラスのものがゴロゴロしとるお寺さんなんで、一見の価値は十分あるところじゃな。

歴史好きのお前さんなら、ほおってはおかないところだな。

そういうことじゃ。

他にも明智光秀の菩提を弔うために建立されたといわれとる「明智風呂」と呼ばれる浴室があったり、法堂の鏡天井には狩野探幽が55歳のときに8年がかりで作りあげた「雲龍図」があったりと、なかなかに見どころ満載なのもありがたいところじゃな。

明智風呂?

ああ。

いまでいう蒸し風呂なもんじゃがな。

外観だけになるが、これがそうじゃ!

歴史の息吹を感じる趣ですね。

ほうじゃろ。

なんせ400年以上前に一度建てられたんじゃが、一度焼失しての。

その後、また再建されてからでも350年以上は経過しとる代物じゃけえな。

古いなっ!!

あと、狩野探幽の「雲龍図」もなかなかのもんで。

こっちは八方いずれから見ても龍がこちらをにらんどるように見えることから「八方睨みの龍」と呼ばれとるんじゃ。

これらは別途拝観料が必要じゃが、500円で30分のガイド付きじゃけえ、解説付きでしっかり見たい人にはおススメのポイントじゃな。

ほんと、今岡先生が好きそうなところですよね。

うむ。

しっかり堪能させてもらったわ。

でも、こんなところに本当に名物なんてあるんですか?

うん?

ちゃんとあるけえ心配しなさんな。

そのへんは次のページで桜と共に紹介させてもらおうかいの!

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登場人物紹介

今岡英二公式ツイッター(一日トリビアつぶやき中)



■今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


■今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

■今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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