166話② 鳥取西部の郷土料理「いただき」

文字数 877文字

そういえば米子空港は米子市と境港市にまたがって建っているということでしたけど、名前が米子空港ってことは、大半は米子市にあるってことでしょうか?

いや。

残念ながら大半が境港市じゃな。

では、メインの施設が建ってるのが、米子市ってことなんですか?
いや、それも境港市じゃな。
それ、もう境港空港じゃねえか!!
ま、そういうても問題じゃないじゃろうて。
だったら、なんで?
別に空港名はそこの地名じゃないといけんいうわけじゃないんじゃ。
そうなのか?

ああ。

たとえば仙台空港ってあるが、あれだって仙台市にはない。

建っとるのは宮城県の名取市と岩沼市じゃけえな。

マジか……

要するに、周辺地域で一番知名度のある名前をつけるいうのが

慣例上行われとるというわけじゃな。

境港いうてもなかなかピンとこんが

米子いうたら境港よりはまだわかるいうことよ。

境港の人たちはどんな気持ちなんでしょうね?

さあのう。

じゃが、もともと米子市と境港市の人らは近隣なわけじゃけえ、

そこまでの違和感はないかもしれんのう。

そういうもんか?

おう。

なので、今回はその米子市と境港市に伝わる郷土料理を紹介しちゃろうかの。

ほう、どんなのだ?
この、「いただき」がそうじゃ!!
これは……油揚げですか?

おう。

油揚げの中に米と野菜をつめて、それを出汁で煮込んだもんよ。

ま、炊き込みご飯みたいなものが詰められた、油揚げの煮びたしみたいなもんかの。

旨いのか?

ああ。

じゅわーと味が染みてきて、なかなかに旨かったで。

ちなみにこれはスーパーの惣菜コーナーで、

250円で売っとった代物よ。


安っ!!!

ほうじゃろ。

地元の味を、安価で食う。

これもまた食べ歩きの醍醐味じゃな。

しかし、なんで「いただき」というんですか?

諸説あるが、一番有力なのは「米が貴重じゃった時代に、米をいただく」

という気持ちから、その名前がつけられたというもんじゃな。

あとは「大山の頂にその形が似とるから」いうのもあるそうな。

なるほどな。
そんなわけで境港市や米子市のスーパーでも気軽に手に入る郷土料理「いただき」、みなさんも境港市や米子市に行かれた際はぜひ味わってみてつかあさい!!

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登場人物紹介

今岡英二公式ツイッター(一日トリビアつぶやき中)



■今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


■今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

■今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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