74話③ 【レア】秀吉の水攻め「備中高松城」

文字数 1,033文字

もしかして「高松城址公園」もそんなところじゃないですよね?
いや、こっちは墓とか寺はないけえ、心配しんさんな。
それならいいけどよ……

で、お待ちかねの本番、

「高松城址公園」はこんな感じじゃ!

けっこう広いんですね!!

でも、城はねえんだな。

うむ。

いまは公園として整備されとるんで、

城っぽい感じはないのう。

もともと城があったのも戦国時代のことで、

しかもあくまで平城でしかなかったんでな。

いうほど、見栄えのするもんでもなかったんよ。

なのに、公園として整備されてるんですね。

うむ。

それはやはり城主・清水宗治公の遺徳を偲んでのものじゃろうな。

慕われた城主だったのか?

おう。

治世下の逸話はあまり伝わっておらんが、

やはり落城時のエピソードがかなり有名なんでな。

それで尊敬を集めたといっても過言ではなかろうな。

どんなエピソードなんだ?

秀吉から水攻めされても、

毛利家からの離反をいさぎよしとせず、これをかたくなに拒否。

挙句、本能寺の変で秀吉が引き返さざるを得なかったとき、

秀吉がその事実を隠したうえで、

「城主のみ切腹するなら、家臣や領民は助ける」

と打診したら、清水宗治は喜んでそれを受諾。

家臣や領民のために、喜んで切腹したという話じゃ。

武士の鑑ですね。
いい話だな。

なので、ここの沼地に自生していた蓮を

地元の人たちは「宗治蓮」と名付けたんじゃと。

さっきようけえあった蓮が全部そうじゃ!

マジかっ!?

そんだけ慕われとるいうわけなんよ。

他にも公園内にはこういうのもあるしな。

これは清水宗治公の首を埋めた「首塚」
これは清水宗治公の胴体を埋めた「胴塚」じゃ。


!!!

てめえ、さっき墓はねえって言ったじゃねえか!!

じゃけえ、墓はなかろうが!

あるのは塚じゃ!!


同じでしょ!!

っていうか、墓もあって、

首塚もあって、胴塚もあるとか、

墓ありすぎじゃねえか!!

ま、そんだけ見るべきものがあるいうことじゃけえ、よかろうて。

ちなみに今岡先生はこの史跡を、どれぐらいで見て回ったんですか?

ほうじゃな。

他にもいろいろ見たかったけえ、だいたい1時間半ほどかのう。

それぞれの史跡の駅からの移動距離を考えると

1時間も見れない計算じゃないですか?

まあ、ほうじゃったな。

ちときつかったが、なんとか休みなしで走破したわ。

なにが、てめえをそうさせるんだろうな……
歴史への飽くなき探求心じゃろうな。
そっか……
そうですか……
そんなわけで兵どもが夢の跡の「高松城址公園」、みなさんも岡山に行かれることがあったらぜひ一度訪れてみてつかあさい!!

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登場人物紹介

今岡英二公式ツイッター(一日トリビアつぶやき中)



■今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


■今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

■今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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