205話① おしゃもじさまの異名を持つ、蒲田の「御園神社」

文字数 755文字

ほいじゃあ、今日は蒲田の変わった神社でも紹介しちゃろうかの。
それ、昨日もやっただろ!!
昨日どころか、その前もやってましたよね!!
こういうのは何度やってもええもんなんよ。
いいこと、あるか!!
っていうか、そんなに変わった神社がポンポンあるものなんですか!!

ああ。

蒲田じゃあ、あるもんなんよ。

これがその変わった神社、「御園神社」よ!!

ふつうの神社じゃねえか!!
どこが変わっているんですか!?

ここは別名が変わっておってな。

「おしゃもじさま」いう異名があるんじゃ。

おしゃもじさま?

しゃもじとなんか、関係があるのか?

おう。

ここは昔境内がいびつな形をしとってな。

その形が「しゃもじ」に似とることから「おしゃもじさま」と呼ばれとったそうじゃ。

しゃもじの形?

パっと見ではわかりませんでしたが、そんなに変わった形状とは思えませんでしたけど……

うむ。

昔はそういう形をしとったいうだけで、いまはふつうの形なんよ。


おいっ!!

しょうがなかろうて。

ここはもともと御園村の総鎮守じゃったんじゃが、明治期の都市開発で移転して、境内を拡張した際に、敷地がきれいに整えられたんじゃけえ。

そういうことでしたか。
ちなみに昨日紹介した『新編武蔵風土記稿』には、この神社のことも書かれとるんよ。

マジかっ!?

ああ。

それによると、当時は「石居神社」と呼ばれとったそうな。

「いしい・じんじゃ」ですか?
いや、こう書いて「じゃごじ・しゃ」と呼んだそうな。


読めるか!!

ま、これがなまって「おしゃもじさま」になったんか、「おしゃもじさま」がなまったのがこの漢字をあてられたのかは定かではないが、ちゃんと江戸時代の書物にも書かれる由緒ある神社じゃったいうのは、わかるわけなんよ。
なるほど。
歴史ある神社って、けっこうあるもんなんだな。
調べれば、いろいろと出てくるもんじゃて。

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登場人物紹介

今岡英二公式ツイッター(一日トリビアつぶやき中)



■今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


■今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

■今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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