121話① 岡山藩主池田家の菩提寺「曹源寺」

文字数 813文字

岡山市にはいろいろ見どころがあるが、

お寺さんもなかなかなもんがあるのを知っとるか?

岡山と言えば、岡山城や後楽園が有名ですが

お寺にも名所があるんですか?

おう。

いくつかあるが、中でも曹源寺はなかなかのもんじゃな。

ただ、ここは岡山市の中でも郊外にあって、

ちと行きにくいんが難点なんじゃがな。

行きにくいのか……
それでもいったんですよね……?

おう、行った!

なんせそのぶん行く価値は十分にあるお寺さんじゃけえな。

これがそうじゃ!

ほう、これはなかなかだな!
たしかに立派ですね!

ほうじゃろ。

ここは岡山藩主池田家の菩提寺でもある由緒あるお寺なんじゃ。

お殿様の菩提寺ですか。
それは立派なのも納得だな。

しかもここは参道から総門・三門・仏殿が一直線上に配されとるんで

そのおかげもあって、眺めもええんよ。

そこまで考えられて建てられてるってわけか。


うむ。

だからこそ「備前国第一の禅寺」とも言われとるんじゃ。

昔から威容を誇っているわけですね。
うむ……といいたいところじゃが、

実は戦後にはかなり貧窮しとったときもあったそうな。

マジかっ!?

ああ。

戦後GHQの政策による寺院所領の没収によって、

一時期はかなり困窮したそうなで。

で、どうなったんだ?
墓地を売却して、なんとか持ちこたえたそうな。
商才があったってことなんでしょうね。

それもあるじゃろうな。

あとは、禅寺なんで修行僧がおるわけなんじゃが

ここは広く修行僧を受け入れとるいうのもあるじゃろうな。

広く?

ああ。

なんせここは住職以外、全員海外からの修行僧ばかりじゃそうな。

マジかっ!?

おう。

かなりグローバルなお寺いうわけじゃな。

それは日本人としてどうなんだ?

うん?

わしは熱心に修行するなら海外じゃろうが

日本人じゃろうがかまわんと思うで。

そういうものですか?

当たり前じゃ。

だいたい仏教自体が中国からわたってきたものなんじゃけえ、

そこをいちいち気にしとったら始まるまあて。

なるほど。
お前さんらしいっちゃ、らしい話だな……

ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)
※これは自由参加コラボです。誰でも書き込むことができます。

※コラボに参加するためにはログインが必要です。ログイン後にセリフを投稿できます。

登場人物紹介

今岡英二公式ツイッター(一日トリビアつぶやき中)



■今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


■今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

■今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


ビューワー設定

背景色
  • 生成り
  • 水色