153話② 広島のたこづくし「たこBar善じ」

文字数 1,567文字

で、さっきちらっとお店の看板を見せていただきましたが、これはどんなお店なんですか?

ああ。

ここはわしの恩師の知り合いの店でな。

瀬戸内の旨いたこを出すお店なんじゃ。

たこ?
広島はたこが有名なんですか?

おう。

広島いうたらカキのイメージが強うて、たこいうたら兵庫の明石のイメージが強いじゃろうが、広島でもたこはようとれるんで。

なんせ明石の海も、広島の海も同じ瀬戸内海なんじゃけえな。

そうか!
そういわれてみれば、そうですね!!

ほうじゃろ。

ちなみにこの「たこBar善じ」さんは、わしの恩師の先輩がやっとられるお店なんじゃと。

今岡先生の先生の先輩ですか……
もう、これわかんねえな……
混乱すな(笑)
いや、混乱するだろ……
ちなみに恩師とその先輩との出会いは、恩師がわしの担任をする1年前、学校対抗の教員ソフトボール大会がきっかけだったそうな。
ソフトボール大会?
他校と他校の教員がソフトボールで親睦でも深めたといったところでしょうか?
ああ、一応表向きの趣旨はな。
表向き?
うむ、そういう趣旨で開かれたソフトボール大会なのに、恩師とその先輩は、

本塁でのクロスプレーを巡ってつかみ合いの乱闘騒ぎを起こしたそうな。


マジかっ!!

血の気が荒い広島人の典型じゃな。
で、どうしてそんなに仲がよくなったんですか?

ああ。

その数年後、たまたま転勤で同じ職場になったことそうなんじゃが、

腹割って話すと、かえって意気投合したそうな。

マジか……
なんか今岡先生の恩師とその先輩だっていうことに、納得するエピソードですね……
そがいに褒めんなや(照)
褒めてねえよ!!

で、その恩師の先輩、50を過ぎた頃に、一大決心をして、

自分がほれ込んだたこの専門店を開いたいうことなんじゃ。

そいつはすげえな!!

いまは開店から6年を迎え、店主さんも還暦を迎えられたいうことじゃが、

たこにこだわっとるだけあって、たいしたもんで。

そう、これがその名物のたこ料理よ!!

たしかに!!!
これは旨そうだ!!!

ほうじゃろ。

やはり瀬戸内料理には、広島の酒がよう合うとったわ。

ひさびさに広島の酒をこころゆくまで呑んだもんよ。

海の幸に、酒か……

たまんねえな!!

それにしてもほんと、いいお店ですね。

ほうじゃな。

事前に電話したときに恩師が、

「この店はお前もほうじゃが、お前の嫁さんも気に入ってくれるじゃろうけえ、楽しみにしときんさいよ」いうとったぐらいじゃけえな。

いやあ、恩師がいうだけ、あったわ。

しかし、今岡先生の恩師も広島弁なんですね。

ほら、ほうよ。

広島人なんじゃけえ。

なんか広島弁がゲシュタルト崩壊しそうだな……
そんなことじゃあ、広島にはよう住めんで。
住まねえよ!!
飯は旨いし、酒も旨いし、住むにはええところなんじゃがな。

うっ……!!!

武松さん、ゆるがない!!
ま、そんなわけで広島の海の幸・たこをふんだんに出すお店「たこBar善じ」、みなさんも広島に来られるようなことがあったら、ぜひ一度訪れてみてつかあさい!!

三重も見所の多い、ええところですな。

伊勢はむろんのこと、津や桑名もなかなかに捨てがたいです。

個人的には御影堂や如来堂が国宝に指定されている、一身田の真宗高田派専修寺がお気に入りですわ。


なお、わしなんか広島人のくせに牡蠣が食えんのでご安心を(笑)

わしの場合はあたったいうわけではなく、伯母が牡蠣を開ける仕事をしとって、昔からいやいうほど食わされたんで、食傷気味なんですわ(;・∀・)

子どもの頃から「一人3個」と言われておりましたので。

ええ、「3個まで」ではないんです。

「最低でも3個は食え」とフォアグラ並みの強制を受けて居ったので……

なので、うちの実家連中はみんな牡蠣を苦手としております。


あと、尾道もええところですわ。

あそこはのんびり町並み観光に行くのがベストですな。

噂どおり、坂が多いので、そこは注意が必要です。

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登場人物紹介

今岡英二公式ツイッター(一日トリビアつぶやき中)



■今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


■今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

■今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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