118話③【レア】世界唯一のばんえい競馬「帯広競馬場」

文字数 1,042文字

で、ばんえい競馬の醍醐味は、もう1つ、馬と並走して応援できるいうところじゃな。

馬と並走?

おう。

サラブレッドの時速は60~70キロで、それこそ車と変わらんスピードがあるんよ。

なので、並走することは、とてもじゃないが無理じゃ。

しかし大荷物を曳いて歩くばんえい競馬なら、それが可能なんじゃ。

なるほどな。

じゃけえ、馬と並走する形で、スタート地点からゴール地点まで終始応援し続ける。

これはこれで、ばんえい競馬の醍醐味なんよ。

なんだか楽しそうですね。

実際、やってみると、これがまた楽しいもんなんで。

わりと熱が入って、終始応援し続けてしまうわ。

わりと途中で止まってしまう馬もおるけえな。

レース中に止まるのか?

ああ。

重い荷物を曳いて、坂をのぼったりするけえな。

そういうときは途中でへばらんように、あえて騎手が坂の手前で馬を止め、パワーを溜めて溜めて、ここぞというときで一気に掛け上げさせたりするもんなんよ。

そがいな馬と騎手の駆け引きも、またばんえい競馬ならではのもんじゃのう。

なるほどな。
止まることにも、ちゃんと意味があるんですね。

そういうことよ。

なので、そういうときに「なんで走らねえんだよ!」と罵声をあびさせたりはせんことよ。

あと、並走できるというたが、一応場内はダッシュ禁止じゃけえ、早歩きとか小走り程度にしときんさい。

万が一、転んだりしたら大変じゃけえな。

とくにナイター観戦の時とかは注意が必要じゃろうて。

ナイター観戦?

北海道とか寒そうだが、夜もやってんのか?

ああ。

しかも近年はネット馬券が盛んじゃけえな。

むしろナイター競馬にシフトを移しとる感じなんよ。

ほれ、これが帯広競馬場のナイター観戦の様子じゃ!

ほう、これはこれでいいもんだな!!
昼間の観戦とは、また違った雰囲気でいいですね!!

ほうじゃろ。

ちなみに冬季の夜間は寒いけえ、スタンドの中はガンガン、ヒーターを稼働さしとるで。


マジだっ!!

こがいなんも、雪国ならではいうところじゃろうな。
しかし、なんだってこんなものを写真に……?
おもしろかったけえ、資料として残しといた。
おもしろいか?

気候・風土・文化の違いいうんは、十分におもしろかろうて。

雪国は雪国ならではの対策があるけえ、そういうなんにも目を向けるいうんは大事なことよ。

ほんと、興味の持ちようが……

ハンパねえな……
そんなわけで閉鎖の危機を乗り越えて、いまもがんばって世界唯一のばんえい競馬を開催している「帯広競馬場」、みなさんも北海道十勝方面に行かれる際はぜひ足を運んでみてつかあさい!!

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登場人物紹介

今岡英二公式ツイッター(一日トリビアつぶやき中)



■今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


■今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

■今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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