17話① 東大赤門名物「吉田とん汁店」

エピソード文字数 1,530文字

今回は日本の最難関大学・東大ですか。
お前さん、東大出身だったっけ?
いや、違うで。
どこの大学でしたっけ?
東大並みに有名なところじゃ。(胸張り)
どこだ?
いまや悪名高き日大です……。
あっ……(察し)
まぁ、その、なんだ……。とりあえず元気出せよ。
キャラのやさしさが、かえって切ない……。(涙)
でも、今岡先生がなにかしたってわけじゃないですし……。
まあ、ほうなんじゃがのう。だいたい日大は無駄にでかいけえ、あんま学部ごとのつながりってないんじゃよ。
そういうものなのか?

学部ごとに地域もばらばらなんでな。たとえば法学部は千代田区、文理学部は世田谷区、芸術学部は練馬区、工学部に至っては福島県で、国際関係学部は静岡県だぞ。その他の学部もあちこちに散らばっとって、つながりなんてあってないようなもんなんじゃ。


で、今岡先生は?

千代田区水道橋の法学部じゃ。ちなみに法学部は駅前にビルだけというありさまでな。キャンパスらしいキャンパスはない。まるで予備校に通っとるような雰囲気じゃったわ。

あと、運動部は文理学部のグラウンドを使っとったけえ、スポーツ推薦の人間は大抵そっちのほうに集まっとったな。

なるほどな。しかし、そんなんじゃあ、学祭とかも盛り上がらんだろうなぁ。
学祭もあるにはあったが、中におる学生はむしろ学部ごとの「学部祭」の方に盛り上がるって感じじゃったの。もっともわしは学部祭にもほとんど行かんかったがの。
どうして?
ボッチじゃったけえ。わしの場合は、奨学金とバイト代で学費と生活費を捻出しとったんでな。大学終わったら週6日でバイトいって、週末はバンド活動でのスタジオ入りじゃったんで、そんなんに行く暇なんかなかったんじゃ。よう周囲からは「よくそれで体が持つなぁ……」と言われとったわ(笑)。
なんか今岡先生の無駄な行動力の原点を見た気がします……。
で、そのトラブル日大出身のお前さんが、どうして東大に?

トラブルいうな!

まぁ、勉強のためじゃ。

勉強ぅ!?
……いえ、東大はたしかに勉強にはいいところでしょうけど、まさかそこで講義などを受けたわけじゃないですよね?
受けとらんで。さすがにそこまで時間はないけえな。
では、どうして?
実は東大にはな、一般でも見れる博物館なんかが併設されとるんじゃ。せっかく開放してくれとるんじゃけえ、見聞広めるために行かにゃあ、申し訳が立たんじゃろうて。
誰に申し訳が立たないって言うんですか……。
で、なにを見に行ったんだ?

いろいろじゃな。

たとえば東京大学総合研究博物館には地学系、生物系、文化史系の資料が展示されとるし、実際どういうふうに発掘されとるか、どういうふうに研究されとるかを見ることができるんじゃ。

それおもしろいのか?
おもしろいぞ。なにが小説の資料として役立つかわからんけえの。つねに見聞は広めておかんとな。
他には?
そうじゃのう。ニコルはハチ公って知っとるか?
ええ、ハリウッドでも映画化された忠犬のことですよね?
実は東大の農学部資料館にはハチ公の心臓が展示してあるんじゃ。
マジかっ!?
おう。他にも肺や肝臓、脾臓なんかも展示してあるぞ。グロ画像になったらいけんけえ、ここでは東大とハチ公像だけにしとこうかの。
……わかってましたが、本当に行ってたんですね。
しかし、なんでまたハチ公の臓器が東大なんかにあるんだ?

それはハチ公の飼い主の上野博士が東大農学部(当時は農科大学)の教授じゃったからよ。ちなみに同学部の解剖・研究によって、ハチ公の死因はフィラリア症によるものじゃったこともわかっとる。

のう、常に勉強ってのは必要なもんじゃろ?

お、おぅ…… (でも、ふつうそこまでしねえよ……)。
そうですね……(ふつうじゃないんですから、しょうがないですよ……)。

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登場人物紹介

今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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