53話① 英二's キッチン「もつ鍋&秘伝ラーメン」

エピソード文字数 1,605文字

もう止めにしませんか、このコーナー……。
お前、しょっぱなに言うセリフじゃあなかろうが!

だったらなんで毎回毎回裸エプロンなんだよ!

いい加減なんか着ろよ!

ちゃんとパンツ靴下も履いておろうが!
それが余計にむかつくんですよ!

男の裸エプロン&靴下だけとか

誰得なんだよ!

読者へのサービスカットなんじゃけえ

やいのやいの言いなさんなや!

だから字面だけで意味ねえっつってんだろ!

もっとも、絵面があったらあったで

イヤ度が増すだけなんですけどね。

お前らそろいもそろって

なんちゅう言い草なら!

まぁまぁ、武松さんもニコルさんも、

それに今岡先生も落ち着いてください。

あっ、お前は顔アイコンがないからって

このコーナーからはぶられた三成じゃねえか!

武松さん、やっぱり喧嘩売ってるんですか?

いや、すまんすまん。

しかし、いまとなっちゃあ、

このコーナーに参加できねえってのは

それはそれでうらやましいぜ。

今岡先生のお守ですか。

骨が折れそうですもんね……。

三成までなんちゅうこと言うとるんなら。


いえ、今岡先生のお気持ちもわかりますよ。

たしかに少しでも読者にサービスしようとするお気持ちは

痛いほどよくわかります。

実際、痛々しいです。

おい!

あんま非道いこと言うとると、

お前の出番どころか

そっちの二人もあわせて

出番なくしてしまうで!

そ、それは……!

おとなしゅう、謝れば許してやらんでもないが、

このままではただではすまされんのう!

(いや、それはむしろ願ったりかなったりなんだが……)
(でも、そうなるとこのコーナーが目も当てられない惨状になりそうですね……)

すると、そんな二人の思惑を感じ取ってか、いち早く三成が頭を下げてみせたではないか。


eijivocal23

すいません。

少々ですぎたまねが過ぎたようです。

でも、私の出番はともかくとして、

お二人の出番はこれまでどおりとしていただけませんか?

ほら、お二人もこのとおり、謝っておられることですし。

す、すまなかった……。

すいませんでした。

少々言い過ぎたかもしれません。

お、おう。

まぁ、お前らがそこまで言うのなら……。

わかっていただけましたか?

なんてな!

お前ら三人には、わしの創作の舞台から

きれいに消えてもらおうかいのう!

そう、わしこそがここの神なのよ!

神どころか、作者のその悪魔のような言葉に、三成は眼も剥かんばかりに驚愕した。

eijivocal23

そ、それでは約束が……!!

約束?

わしはこの世界の神なのよ。

キャラ如きとは約束なぞ、した覚えもないわ!

卑劣にもそう突き放すように言うや、ダメ押しとばかりに、ククッとなんともいやらしい嘲笑までこぼしやがったではないか。それはまるで三成たち三人の命を、手のひらで弄んでいるかのようだった。

eijivocal23

ゆ……。
プルプルと震えながら、三成はポツリ呟いた。

eijivocal23

ゆ?


それを作者が怪訝そうな顔で聞き返す。

その瞬間、三成の中でなにかが弾けた。

eijivocal23

プツン。


と、音を立てて。

eijivocal23


許さーんっ!!
そう声高に叫ぶやいなや、三成は腰に佩いていた剣を一気に引き抜き、怒りに任せて勢いよく振りかざした。

eijivocal23

ひっ……!

そのあまりの勢いに、作者は短く叫び、一歩たたらを踏んで後退していた。

いや、後退したというより、怯んだといった方が正解かもしれない。

なんせ奴が見たもの。それは三成がこれまで誰にも見せたことがない、閻魔の如き憤怒の表情だったろうから。

eijivocal23

血がふつふつとたぎるような怒り。まさしく怒髪、天を衝いていた。

じりじりと後ずさる作者に、鋭い切っ先を突きつける。

わなわな震えるペンで、作者がそれを払おうとする。

だが、三成の両腕はびくともしない。

ゆっくりと、だが確実に、作者の喉元へ三成の刃が迫る。

eijivocal23

た、助け……!

作者が懇願の眼差しを向けてきた。

しかし、三成は切っ先をぴたり喉元にあてがって、

eijivocal23

覚悟しろ。
短く、そして冷たく言い放ってやった。

eijivocal23


作者は我知らずガクガクと腰砕けになるほかはなかった。

eijivocal23


い、いやぁぁぁぁぁっ……!!


自宅のキッチンには、聞くに堪えない叫び声が響き渡っていった。

eijivocal23

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登場人物紹介

今岡英二公式ツイッター(一日トリビアつぶやき中)



■今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


■今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

■今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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