104話①【変】山崎にない「サントリー山崎蒸溜所」

文字数 1,121文字

この前、大阪の高槻の見どころを紹介したわけなんじゃが、今日はそこから2駅ほど行ったところにある京都の大山崎町の見どころを紹介しちゃろうかの。
大山崎町?
あんま聞いたことがねえところだな……

ほうか?

ここは酒飲みにとっちゃあ、ある種の聖地のようなところなんじゃがのう。

うん?

まさか……

そう、そのまさかよ。

ここはサントリーウイスキーの「山崎」を作っておる、「サントリー山崎蒸溜所」があるところなんじゃ!!

マジだっ!!!
山崎ってここの地名だったんですね。

うむ。

ちなみにここは事前予約にて工場内見学を随時実施しておってな。

仕込、発酵、蒸溜、貯蔵の一連の工程を実際に見学することが可能なんじゃ。

で、見学後には、ウイスキーの試飲をすることもできるんよ。

したのか?

いや、わしは日程の都合上事前の申し込みをしとらんかったけえな。

あくまで外観のみの見学にとどめておいたわ。

なお、当然のことじゃが、未成年とドライバーは試飲できんけえな。

そりゃ、そうでしょうね。

あと、併設の「山崎ウイスキー館」にはウイスキー7000本やポットスチル・発酵槽などが展示されとってな。

サントリーが製造しとったり輸入しとったりしよるウイスキーを、有料ではあるが、試飲することもできるんじゃ。

いろいろ試せるのはいいことだな。
ただ、ここの「サントリー山崎蒸溜所」には一つだけ難点があるんじゃがの。
難点?

どんなことですか?

ああ。

実は「山崎」を作っとる「サントリー山崎蒸溜所」でありながら、その建ってとるところは大山崎町じゃないんじゃ。

マジでっ!?

うむ。

ちょうど大阪と京都の境のところに建っておってな。

工場があるのは大阪府の島本町になるんよ。

なので、最寄り駅は京都の山崎駅なのに、税収は隣の大阪府島本町にもっていかれとるんじゃ。

それは役場の方もがっかりでしょうね……

まあ、しょうがないところかもしれんのう。

で、そのすぐ近くには妙喜庵というお寺さんがあるんじゃが、ここには超有名な茶室がいまなお残されとるんよ。


茶室?
どんなのだ?
昨日紹介した高山右近にも関係する茶室じゃな。
高山右近に関係する?
もしかして利休関係でしょうか?

うむ。

実は千利休が建てた傑作、国宝茶室「待庵」がここ大山崎町の妙喜庵にあるんじゃ!!

現存するんですか!?

ああ。

利休の作った茶室で現存する唯一の茶室じゃな。

これは同時に日本最古の茶室でもあるわけなんじゃ。

じゃあ、かなり貴重なもんなんだな。

そういうことよ。

なので、ここの茶室は一か月以上前に往復はがきで予約を取らんといけんので、やはり日程の都合上、わしは生でお目にはかかれんかった。

一応、近くの大山崎町歴史資料館でレプリカを見てきたわけじゃが、そのうち本物も拝んでみたいものじゃな。

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登場人物紹介

今岡英二公式ツイッター(一日トリビアつぶやき中)



■今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


■今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

■今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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