90話  【変】愛媛の一石二鳥の札所「香園寺」

文字数 1,060文字

ほいじゃあ、四国は西条市編のラストとして、

今日はちと変わり種のスポットでも紹介しちゃろうかの。

今岡先生が紹介するスポットって……
だいたいどこも変わってるけどな……

ま、その中でもここはひときわ変わっとるいうことなんよ。

そんなわけで今回紹介するんは、この「香園寺」よ!!

ここは四国八十八箇所霊場の第六十一番札所でな。

昔はもちろん、いまも霊場巡りの人が訪れる名刹なんじゃ

わりと立派なもんじゃねえか!!
このどこが変わっているっていうんですか?

おう。

実はここの駐車場が変わっとるんじゃ。

駐車場?

ああ。

ここの第二駐車場は、いまこんな感じになっとるんじゃ。

これは?

おう。

これはは四国八十八箇所霊場の第六十一番札所「香園寺」の第二駐車場に設置された、第六十二番札所じゃ!!

はあ!?
どういうこった!?

うむ。

というのも、もともと六十二番札所は宝寿寺いうところじゃったんじゃが、

そこが八十八箇所巡りのお金を四国八十八ヶ所霊場会に収めんと、

独自路線をつっぱしるようになったんじゃ。

マジかっ!?

で、四国八十八ヶ所霊場会が宝寿寺を六十二番札所から外して

「香園寺」の第二駐車場にプレハブ札所を設置したいう経緯があるんよ。

プレハブですか……

いまは小堂の本堂を開基して、そこを六十二番札所にしとるがの。

で、従来のプレハブは大師堂&納経所にしとるそうな。

じゃけえ、安心じゃのう。

安心できる要素あるか?


ちなみに新しい、この小さい六十二番札所は「金剛寶寺」と命名されたそうな。
それっていつの話ですか?

プレハブから小さな本堂に移されたのが、今年の6月

「金剛寶寺」と命名されたのは9月の話じゃな。

今月じゃねえか!!
ま、それだけタイムリーなネタじゃということよ(笑)
笑いごとでいいんでしょうか?

逆にいえば、笑いごとにしかなるまいて。

わしは部外者じゃけえ、脱退した宝寿寺が正しいんか、

四国八十八ヶ所霊場会が正しいんかはわからん。

ネットで探しても、いろいろな情報が錯そうしとるけえな。

だいたいこういう問題は双方の立場から見んと本質はわかるまいて。

なるほどな。

いずれにせよ、弘法大師様がこの惨状を見られたらどう思うかの。

おそらくはどっちもお叱りになられて、

どっちもに仏罰をくだすんじゃなかろうかのう。

喧嘩両成敗というやつですね。

そういうことよ。

ま、それを眺めるのも、また乙なもんじゃろうて。


そんなわけでいろいろともめにもめとる八十八箇所巡り、その最たる例の六十一番札所と六十二番札所の両方を抱える「香園寺」、みなさんも四国に足を運ばれた際は、ぜひ訪れてみてつかあさい!!

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登場人物紹介

今岡英二公式ツイッター(一日トリビアつぶやき中)



■今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


■今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

■今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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