14話② いざ、登山! 名古屋の「マウンテン」

文字数 1,467文字

で、今回のお店はここじゃ!
こ、ここはっ!
知っているのか、雷電!
誰が雷電ですか!

わはは、悪い悪い。

で、本当に知ってるのか?

ええ、私も噂でしか知りませんが、名古屋に「マウンテン」ありという話は耳にしたことがあります。なんでも人気のパスタ屋だとか……。

なんでえ。ただのパスタ屋なんじゃねえか。

で、ここでなにを食べたんだ?

ふっふっふっ、ここをただのパスタ屋だと思うなよ。

わしが食うたんはこれじゃあ!!

……なんだこれ?
これぞマウンテン名物、「甘口抹茶小倉スパ(800円)」じゃあああああぁぁぁぁ!
本当に食したんですか?

チッチッチッ、甘い。甘いな。

この「甘口抹茶小倉スパ」より甘いな。

ここマウンテンはな、店に来ることを「登山」、完食することを「登頂」というのよ!

そう、ここで言うべきは「食したんですか?」ではなく、

「登頂したんですか?」聞くべきなんじゃあああああぁぁぁぁ!!

(めんどくせえ……)

(ここは大人しく従っておきましょう……)


で、登頂されたんですか?

遭難した……。
は?
遭難した……。
すいません。言っている意味がよくわからないんですが……。
ここではね。完食できなかったことを「遭難」というんじゃよ……。(震え声)
残してんじゃねぇか!

はい、すいません……。

実際、いけると思ってチャレンジしたんですよね? それで駄目だったんですか?
ああ……。わしもはじめはいけるかなと思ったんじゃ。

見た目に反して、一口目を食べて「うまい!」と思ったしの。

おいしいのか?
甘いのが苦手な人は駄目かもしれんが、パスタにもしっかりと抹茶を練りこんであって、「これはパスタじゃなくて、見た目が変わったスイーツなんだ」と思えばぜんぜんいけるの。しかし……。
しかし?
甘いんじゃ。甘すぎるんじゃ……。その量ともあいまって、半分ほど食べたときには、かなり満腹感を覚えてもうた。そして3/4まで来たとき、かなり限界に近かった。

しかし、それでもわしはがんばったんじゃ。

残りの体力を振り絞れば、なんとか完食までいけると思ったんじゃ!

でも、駄目だったのか?

いや、4/5まできたときに、ふっと思ったんじゃ。

「無理すればいけるかもしれんけど、これ絶対体調崩すな。少なくともカロリー過多で胸焼けは必須。場合によっては胃腸やられる。あ、わし、明日仕事じゃった……」とな。

で、無理しないことにしたんですね。
はい、すいません……。
まぁ、完食した結果、仕事に穴開けるよりはいいでしょう。

反省しているなら、もう無理しないでくださいね。

ムシャムシャしてやった。反省はしていない。
おい、こいつ反省してねえぞ!
というわけで、普通のパスタから変り種のスイーツパスタまで、多種多様なパスタを扱っている名古屋の「マウンテン」、みなさんも近くに行かれた際は、ぜひ足を運んでみてつかあさい!
実はこのお店、ものはかなりこだわってるんで、チェーン店レベルには出せない味があります。もっとも、こだわる方向がえぐすぎて、「甘口いちごスパゲティ」「イカスミかき氷」「しるこスパ」「ナマズ煮込みスパ」など、甘いのから辛いのまでさまざまな奇食を取りそろえやがってます。
これでも50年を誇る老舗なんですがね(笑)。
そんなに甘いとは。

これは登山のしがいがありそうです(`・ω・´) 

甘さが凶悪です!
ホイップクリームだけじゃのうて、黒蜜みたいなのもかかっとるんじゃが、たぶんそこにさらにシロップかなんかがかかっとって、濃密な甘さがダイレクトにくるんが、もう……。
それでいて一口目はほんまに旨いけえ……、一回チャレンジしてみてつかあさい!

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登場人物紹介

今岡英二公式ツイッター(一日トリビアつぶやき中)



■今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


■今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

■今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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