112話②【レア】奈良の世界遺産「法隆寺」

文字数 829文字

で、さっき最寄り駅から法隆寺まで歩いて行ったいうたが、実はそこにも法隆寺の魅力があるんよ。
あるか?

おう。

なんせ法隆寺の周辺の雰囲気も、これまた時代がかかったもんがあるけえな。

これは周辺散策をせんとわからんもんで。

ほう、たしかにこれはいいもんだな!!
どことなく風情がありますね!!

ほうじゃろ。

そしてその裏手には「山背大兄王の墓所」もあるんじゃ。

山背大兄王?

すいません……

これ、なんて読むんですか?

これは「やましろのおおえのおう」と読むんよ。
誰だ?
王様なんですか?

たわけ。

日本では皇族の男性のことをそう呼称するんじゃ。

今でも三親等より遠い皇族がそう呼ばれるようになっとるな。

そういう決まりがあるんですか?

ああ、あるで。

ちゃんと皇室典範の第五条に「皇后、太皇太后、皇太后、親王、親王妃、内親王、王、王妃及び女王を皇族とする」と定められとるんよ。

もっとも王や王妃、女王とかはめったにないけえ、ピンと来にくいかもしれんがの。

なるほど。

じゃあ、さっき言ってたやつも、皇族だったやつってことか?

おう。

ま、名前でいうよりは「聖徳太子の息子」言うた方がわかりやすいかもしれんの。

で、これがその墓所いうことよ!

推定地ってなってるんじゃねえか!!

それはしょうがなかろうて。

ここは古墳で、確証はないんじゃけえな。

なのに、なんで推定地になってるんですか?
伝承やらなんやらで、1897年(明治30年)に明治政府が決めたんよ。
根拠はあんのか?

おう。

一応、平安時代中期に編纂された古書『延喜式』に、山背大兄王の墓を「平群郡の北岡墓」とあるのを根拠としとるんじゃ。

マジか……
よくそんなの知ってますね……
勉強したけえな。
はいはい……

ま、そんなわけで法隆寺の周辺には、意外な見どころも多いいうことよ。

秋になりゃあ、こういう景色だって拝めるしの。

おおっ、これぞ……!!
「柿食えば 鐘が鳴るなり 法隆寺」ってやつだな!
では、みなさんも奈良の世界遺産「法隆寺」を、ぜひその目で一度確かめてつかあさい!!

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登場人物紹介

今岡英二公式ツイッター(一日トリビアつぶやき中)



■今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


■今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

■今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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