219話② 神々の集う「出雲大社」

文字数 951文字

で、どこにも行ってねえのに、紹介するところなんて、あんのか?

むろんのことよ。

わしが以前どれだけ歩きまわっとったか、知らんわけじゃあるまいて。

知ってましたけどね……
まだネタあったのか……
なんぼでもあるわ!
それで、今回はどこを紹介しようというんです?

ほうじゃな。

早うコロナが収束することを願って、霊験あらたかな神社でも紹介しちゃろうかの。

霊験あらたか?

おう。

なんせ今回紹介するんは、全国の神様が一同に会する神社でもあるけえのう。

まさか?

ああ、そのまさかよ。

これがかの有名な「出雲大社」じゃ!

ほう、見事なもんだな!
たしかに見応えありますね!

ほうじゃろ。

ちなみに出雲大社では、他の神社と拝み方が違ういうんは知っとるか?

そうなんですか?

ああ。

通常は「二礼二拍手一礼」いうて、「二回拝んで、二回拍手を打って、一回拝む」のが正しい拝み方とされとるんじゃが、出雲大社の場合は「二礼四拍手一礼」になるんよ。

多いなっ!!
なんで、出雲大社は四拍手なんですか?
略式じゃけえよ。
略式?

うむ。

正しくは「二礼八拍手一礼」なんじゃが、これは出雲大社の最大の祭典「例祭」でのみ行われとってな。

普段は略式の四拍手で行われとるんじゃ。


もっと多いのかよ!!

おう。

ちなみに八拍手の由来は「神様を限りない拍手で称える」ことじゃそうな。

昔から「八」いう数字は縁起のええ数字であると同時に、「数えきらんほどの多さ」を表す数字でもあったけえな。

じゃけえ、昔から神様のことを「八百万の神々」いうわけよ。

あれは「800万おった」いうわけじゃなく、「数限りなくおった」いうわけじゃな。

なるほど。
独特なのは歴史ある神社ならではなんですね。

うむ。

ほいじゃが、出雲大社が実は「新興宗教」じゃというのは知っとるかの?

新興宗教!?
歴史があるのに、ですか!?

ああ。

新興宗教の定義は「幕末・明治以降に作られた宗教」とされとるんじゃが、出雲大社は明治15年に「出雲大社教」を作ったけえな。

なので、歴史が古いんじゃが、分類上は新興宗教いうことになるんよ。

マジか……

まあ、同じような感じで、香川県の「こんぴらさん」こと「金刀比羅宮」も、金刀比羅本教が昭和になって作られたけえな。

「歴史がある=新興宗教じゃない」とはならん、いうことなんよ。

なるほどな。
いろいろあるものなんですね。

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登場人物紹介

今岡英二公式ツイッター(一日トリビアつぶやき中)



■今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


■今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

■今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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