240話③ 北海道・十勝の名物カレー「インデアン」

文字数 1,721文字

ほいじゃあ、今回はその北海道十勝は帯広の名物でも紹介しちゃろうかの。

十勝名物って豚丼ですか?

いや、あれもあれで旨いがの、今回は違うんじゃ。

ちなみに十勝の人は、いうほど豚丼を食わんらしいで。

マジかっ!?

ああ。

正確には「店では食わん」いうところかの。

なんでですか?

店の豚丼は高いけえ、なんじゃそうな。

それに十勝の豚丼の名店はたいていのところが豚丼のタレをスーパーとかで売っとるんじゃと。

じゃけえ、店でわざわざ食うより、そのタレを使って自分で作るほうが多いそうな。

それ、本当の話なのか?

うむ。

なんせ十勝の人が言うとったけえな。

誰だ?
さっきのカールプレックスおびひろのスタッフの人ら。
マジでっ!?
っていうか、スタッフの人らとなんて話をしてるんですか!

なんて話を、というてもなぁ。

むしろ現地の生きた話が聞けるんじゃけえ、そら、積極的に話しかけようで。

いや、それはそうかもしれませんけど……

逆に、今から紹介する店は、その人らが「ああ、そこなら十勝名物ですね。むしろちょくちょく行ってます」「自分は先週食べに行きました」いうぐらいの名店よ。

それは期待できるな!

そう!

これぞ十勝名物のカレー「インデアン」じゃ!

お、これはたしかに旨そうだ!

たしかに!

しかし、北海道のカレーといえばスープカレーというイメージでしたけど、スープカレーとは違うんですか?

ああ。

スープカレーは北海道の札幌が発祥でな。

その影響か、いまでも北海道の札幌エリアを中心に店があるいう感じなんじゃ。

では、インデアンは?

これは帯広発祥のカレー屋なんで、いまでも帯広を中心とした十勝地方にチェーン展開しとるいう感じじゃ。

なお、今回わしが行ったんは、「インデアン みなみ野店」いう帯広市郊外のお店。

で、インデアンのカレーじゃが、このカレー自体はスープカレーみたいな特徴的なものじゃのうて、とろみのある一般的なカレーじゃな。

しかし、これが恐ろしくうまいんよ!

そこまで言うほどにか。


おう。

ちなみにこのお店、テイクアウトもやっとるんじゃが、鍋持参でいけば、容器代がちゃんと割り引かれるシステムになっとるんじゃ。

なので、十勝在住の人は、自分でカレーを作らんと、カレーの日は鍋持参でカレールーだけ買って帰るいうのが日常になっとるぐらいなにょ。

マジで!?

マジマジ。

実際、わしが行った日も、数組、鍋持参で買いにきとるのを目撃したけえな。

それだけおいしいってことなんでしょうね。

ほうじゃろうな。

個人的にはわしが頼んだ「インデアンカツ」をオススメするで。

ほう、カツカレーか。

いいな!

いや、違う。
え?
インデアンカツじゃ。

どう、違うんですか?

実はこのインデアンはな「インデアンルー」と「ベーシックルー」と「野菜ルー」の3種類のカレールーがあるんじゃ。

で、カツカレーには通常「ベーシックルー」が使われとる。

なので「カツカレー」というと、「ベーシックルー」のカツカレーが出てくるんじゃ。

なるほど。

せっかくインデアンにいったのなら、まずは代表的な「インデアンルー」の「インデアンカレー」が食いたかろう?

じゃけえ、「インデアンカツ」とはっきり注文すことをオススメする。

これなら「インデアンルー」のカツカレーがでてくるけえな。

詳しいな。
おう、カールプレックスおびひろのインデアン愛好者に、根掘り葉掘り聞いたけえな。
そこまでするか、ふつう!
わしはする。

武松さん、アレはもうふつうじゃないんですから……

アレ、言うな!


そんなわけで十勝のソウルフード「インデアン」

その中でも今回は「インデアン みなみ野店」さんを伺ったわけなんじゃが、みなさんも十勝方面に行かれた際には、ぜひ一度インデアンカレーを味おうてみてつかあさい!

今岡先生お久しぶりです!

普通、カレーって自分の家のカレーが一番美味いって思うのが常識的でしょうけど、

鍋持参はやばいですね!

次元が違う美味さなんでしょうね。

まきえさん、おひさしぶりです!

十勝民はこのインデアンの存在のせいで、ふつうのカレーは自分では作らないと聞きますからな!

ちなみにお店では、らっきょう・福神漬け・ガリが付け合わせとして食べ放題で、これがまたインデアンのカレーに合う!

これは現地で食べてこその感動ですな!

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登場人物紹介

今岡英二公式ツイッター(一日トリビアつぶやき中)



■今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


■今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

■今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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