46話② 英二's キッチン「タコライス」

文字数 1,022文字

って、さすがにそんなことされたら


死ぬわ!

生きてんじゃねえか!
なんとかな。
なんとかの一言で済まさないでください!

ったく、わしは武松の作品に登場する妖怪じゃないんじゃけえ、

あんまり無茶しんさんなや。


妖怪の方がよっぽどマシだよ!

で、場があったまったことじゃし、

そろそろ料理の方、進めようかいの。

ウォーミングアップかなにかみたいに

言わないでくれますかねぇ……。

ほんと、へこたれねえやつだな……。
さて、今日作るんは「タコライス」じゃ!

タコライス?

今岡先生、この前沖縄で食べられていませんでしたっけ?

おう。

実際店で食うのもええんじゃが、

わしは自分で作るのも好きなんよ。

なにしろわしの得意料理の一つでもあるけえのう!

得意料理なのか?
また珍しいものを得意にしてるんですね。

人がチャレンジせんようなもんに

あえて果敢に挑戦するんがモットーじゃけえの。

材料はどんな感じなんだ?

ま、タコライスはだいたい食材が決まっとるけえの。

わしが使うたのはこんなもんじゃ!


(四人前)

・レタス 適量

・ブロッコリースプラウト 1パック

・トマト 1個(ミニトマトでも代用可)

・たまねぎ 1個

・ひき肉(牛豚合挽き 600g)

・水 160cc

・チーズ 適量

・ごはん 適量

で、これをどうするんだ?

まずはひき肉を炒める。
油は必要ないんですか?

ああ。

ひき肉からすぐ脂がでるけえな。

テフロン加工のフライパンなら問題ない。

テフロン加工じゃなければ?

それでもほぼ問題ないな。

心配なら炒めとる間に箸で適度にかきまわしとりゃええわ。

そんなもんですか。
おう、ちょっと火が通っただけでこんなもんじゃ。
おおっ、たしかにすぐ脂が出てきたな。
肉汁たっぷりでいい匂いですね。

ほうじゃろ。

で、この肉汁たっぷりの脂を──!

どうするんだ?
惜しげもなく捨てる!
マジかっ!?

ああ。

この料理には無駄なもんなんでな。

でも、かなり肉汁が出てますが、

いいんでしょうか?

こればかりはどうしようもないのう。

強いていえば、

「脂は捨てるが、肉汁が出すぎんように

 なるべく冷凍のひき肉じゃなく、生のひき肉を使う」

いうのをオススメするかの。

で、脂を捨てたのが、こちらになります。
だいぶスッキリしましたね。

ほうじゃろ。

で、ここで肝心かなめの味付けじゃ。

そういえば調味料とか全然使ってなかったな。

何を入れるんですか?

これじゃ!
なんですか、これ?

タコミックス~!(CV.大山の●よ)

また殺意が芽生えるような真似すんなっ!
ちょっとした茶目っ気じゃろうが……。

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登場人物紹介

今岡英二公式ツイッター(一日トリビアつぶやき中)



■今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


■今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

■今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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