111話①【変】鎌倉といえば「鶴岡八幡宮」

文字数 965文字

鎌倉の名所いうたら、鎌倉大仏も外せんが、鶴岡八幡宮も外せやせんのう。
たしかに有名ですものね。
やっぱ鎌倉時代からあんのか?

いや。

この神社はもともと前九年の役の戦勝祈願とした京都の石清水八幡宮護国寺を、鎌倉に勧請したんが起源じゃけえ、時代としちゃあもっと古いな。

いつぐらいのものなんですか?

勧請したんが、康平6年(1063年)といわれとるけえ、ざっと平安時代中期いうことになろうかのう。

古いなっ!!

そりゃ、そうよ。

なんせ鎌倉時代を語る上では外せん場所でもあるんじゃけえな。

そんなところが鎌倉時代に「できたてほやほやです!」いうわけにもいかんじゃろうて。

そう、これがその歴史ある「鶴岡八幡宮」よ!!

立派な神社だな!!
観光客が多いのも納得ですね!!
わしが行ったのは平日じゃったけえ、こんなもんじゃが、土日とかならこんなもんじゃすまんで。

もっと、多いんですか!?

ああ。

ここで結婚式上げるカップルもおったりするけえ、土日の大安ならこんなもんじゃないのう。

マジか……
歴史ある神社ならしょうがないところですね。

ま、そういうことよな。

ほいじゃが、ここは鎌倉時代に血塗られた事件が起きたところでもあるんじゃがな。

台無しだな、おい!!

で、その血塗られた事件っていうのは?
鎌倉幕府三代将軍・源実朝が甥の公暁に暗殺されたいう話はしっとるかの?

ええ、たしかそれで源頼朝直系の血が絶えて、以降は北条氏が実権をにぎることになるんですよね?

おう、よう知っとるのう。

その暗殺の舞台になったんが、ここの境内いうことなんよ。

マジかっ!!

ああ。

源実朝がこの鶴岡八幡宮に拝賀した帰り、公暁が石段脇の大銀杏から突如現れて、実朝を斬ったといわれとるんじゃ。

で、源実朝も暗殺され、その後、公暁も討ち取られた結果、源氏の直系が絶えたということなんじゃ。

壮絶な事件ですよね。
ちなみにその後は、ニコルがいうたとおり、北条氏が鎌倉幕府の実権をにぎることになるんじゃが、実はちゃんと将軍は将軍でおったいうんは知っとるかの?


マジでっ!?

将軍がいたんですか!?

ああ。

いうてもお飾りじゃったんじゃがの。

その後は、京の藤原氏から将軍を迎えたり、皇族の血筋から将軍を迎えたりして、名目上のTOPをおいとったんよ。

知りませんでした……
それにしてもよく知ってんな。
勉強したけえの。
はいはい……
はいはい……

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登場人物紹介

今岡英二公式ツイッター(一日トリビアつぶやき中)



■今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


■今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

■今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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