74話② 【レア】秀吉の水攻め「備中高松城」

文字数 906文字

で、墓場の前にある公園になんの用なんだ?

実は、「高松城水攻め史跡公園」という公園名からもわかるとおり、

ここはここで、れっきとした史跡なんよ。


なにがあるんですか?

おう。

まずはこの「水攻築堤跡」じゃな。

ここいら一帯が水攻めのための堤じゃったことがうかがえるわけなんよ。

小高い丘になっているぐらいしか

これといった特徴はないんですね。

まあのう。

なので、この公園にはこういうものもあるんじゃ。

これは?

備中高松城水攻め堰堤跡から発掘された

「蛙ヶ鼻堰堤の基礎部分」じゃ。

マジかっ!?
おう、これはこれでめずらしいもんじゃろ。
っていうか、よく残ってましたね。

田舎じゃけえ、あんま開発されんかったことが

かえって功を奏したんじゃろうて。

いいんだか、悪いんだか……
ちと掘り返せば、なんぞ出てくる京都や奈良よりはよかろうて。
それはそれで苦労しそうだな。

うむ。

そういう遺跡が見つかったときは、

法人の場合は基本的にその法人負担じゃけえな。

個人の場合は?

地方公共団体に申請すれば補助は出るそうなが、

負担があることには変わりあるまいてな。

厄介だな……
ま、そんなわけで農地とかで見つかる分には、まだマシじゃろうて。
たしかに。
で、ここはこれで終わりなのか?
おう、ほじゃな。
では、いよいよ本番の備中高松城の方ですか?
いや、まだ早い。
早い?

ああ。

ここ「高松城水攻め史跡公園」から「高松城址公園」に向かう手前に

もう1つ見るべきものがあるんよ。

まだあんのかっ!!

言うても、これは「高松城址公園」のすぐ隣じゃけえ、

いうほど手間になるようなもんでもないんじゃ。

なら、まだいいですけど……
で、なにを見るんだ?
それは備中高松城の城主じゃった清水宗治の墓よ!
マジだっ!!

しかもここは墓であると同時に

清水宗治の自刃の地ともいわれとるんでな。

せっかく備中高松城を見に来たんなら、

これを見逃す手はなかろうて。

それはたしかに……

ちなみにその近くには「ごうやぶ遺跡」いうて、

清水宗治の家臣たちが後追いで殉死した場所もあるんじゃ。

雰囲気ありすぎだろ……
なにか出てきても納得ですね……

ま、お寺のすぐ脇じゃけえ、

あってもおかしゅうはないかものう。

さっきから、そんなところばっかりか!!

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登場人物紹介

今岡英二公式ツイッター(一日トリビアつぶやき中)



■今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


■今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

■今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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