105話② 盛岡競馬場 まんぷく道場の「ホルモン定食」

文字数 1,005文字

今岡先生?

うん?

なんなら?

いい加減、機嫌直せって……
どうせわし、いらん子なんじゃろ……?
いい年こいて、すねんなよ……
あと、さっきのナレーション、なんて言ってたんですか?
なにがいな?
「ぶちはぶてとる」というのがちょっとわかりづらかったんですが、あれってどういう意味だったんですか?

ああ、あれか。

「ぶち」は「とても」とかと同じ強調語、

「はぶてる」は「すねる」とか「へそをまげる」とかの意味じゃな。

要するに「めちゃくちゃ落ち込んでた」とか「ものすごくすねてた」とかそういう感じか?

まあ、それで合っとる。

ちなみに「はぶてる」は目上の人には使えん表現じゃけえ、

目下の人や気安い相手、あとは自分にしか使わんほうがえかろうの。

間違っても上司とかに「なにはぶてとん?」とか言うちゃいけんで。

むろん丁寧語を混ぜて「なにはぶてとるんですかの?」とか言うてもいけんのじゃ。

使えるか使えないか、微妙な広島弁講座ですね……
で、盛岡競馬場の逸品をするんじゃなかったのか?

おう、ほうじゃの。

今日紹介するんは、これじゃ!

ほう、定食か!
おいしそうですね!
おう、実際旨かったで!
これは?
これは盛岡競馬場にある「まんぷく道場」さん「ホルモン定食(550円)」じゃな。
ホルモンですか?

ああ。

地方競馬はもつの煮つけを出すところが多いんじゃが、ここもそうじゃな。

ここのは東北らしゅう、なかなかに濃い味付けでな。

ご飯が進むこと請け合いなんよ!

それはいいな!

ほうじゃろ。

しかもここは単品でも出しよるんじゃが、単品じゃと450円なんよ。

なので、550円でご飯と味噌汁もついてくる「ホルモン定食」を頼む方がお得なんじゃ!

お腹にたまりやすいのは、お財布にも優しいですね。

そういうことじゃ!

他にも「カツ丼」ならぬ「勝丼」とかあるけえ、そういうのも視野に入れるとええじゃろうな。


そんなわけで盛岡競馬場の「まんぷく道場」、みなさんもぜひ一度足を運んでみてつかあさい!!

ホルモンに関しては部位が部位だけに、過剰に漂白して売ってるのも多い気がしますな。

むろんある程度の洗浄は必要なんですが、それを過剰にやっていると旨みもなにもかもを洗い流したただのゴムみたいなものにもなりかねません。

大手スーパーで売っているホルモンなんかは、こういう外れに当たりやすい印象ですな。


なお、ホルモンの専門店は完全に酒飲みの店なんで、田口先生には合う思います。

わしもご他聞に漏れずですがの(笑)

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登場人物紹介

今岡英二公式ツイッター(一日トリビアつぶやき中)



■今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


■今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

■今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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