58話① 大分・別府「やなぎ家」の「とり天定食」

文字数 920文字

前回、道後温泉を紹介したけえ

今回は別府温泉でも紹介させてもらおうかのう。

別府温泉の名前は聞いたことあるんですが

アクセスとかはどうなんです?

ここはわりと山の中に入る湯布院とは違ってな。

大分市からめちゃくちゃ近いのがありがたいところじゃな。

そんなに近いのか?

駅でいうと3駅しか離れとらんでな。

普通列車でも12分、特急なら8分の距離なんじゃ。


近っ!?

おう。

じゃけえ、大分市に用事がある時は

大分市内で泊まるより別府に泊まることをおススメするのう。

で、その別府温泉はなにが見どころなんだ?

地獄温泉巡りも捨てがたいが、

やはりなんといっても「竹瓦温泉」じゃな。

竹瓦温泉?

ああ、別府にある古い市営の共同温泉でな。

前回紹介した道後温泉本館と同様、

こちらも経済産業省の「近代化産業遺産」に認定されとるんじゃ。

では、古いんですか?

ああ。

こっちは明治や大正じゃないが、

それでも昭和13年にできた、かなり古いものじゃな。

これがそうじゃ!

おおっ、温泉とは思えない作りだな。
むしろ神社やお寺に近いでしょうか。

ほうじゃな。

神社仏閣によくみられる唐破風の屋根

なおさらそう感じさせるんじゃろうな。

ちなみにこの外観ながら、値段はかなり安いぞ。

いくらなんです?


100円。


マジかっ!?

おう。

別府は湯量が豊富なせいか

公共の銭湯は100円で統一されとるんじゃ。

古い歴史あるところも、新しいところも

100円で入れるのはなんともありがたいところじゃな。

前回の道後温泉のような

特別プランみたいなのはないんですか?

いや、あるで。

それが竹瓦温泉名物の砂湯じゃな。

砂湯?

ああ、海水浴場でよく首だけだして砂かけるのがあるじゃろ。

あれを地熱で温められた砂でやるいう感じじゃの。

体の毒素がぬけるらしゅうて、ええ気持ちなんで。

いくらぐらいなんですか?

こっちは人手がかかるけえ

1030円ほどじゃな。

そこそこするんですね。

ああ。

なので地元の人はしょっちゅうやるいう感じではなかったな。

あくまで湯治で来とる人向けか、観光客向けいう感じかの。

てめえはやったのか?

当たり前じゃろうが!

やらにゃ語れまいて!

そこに体験できるものがあれば

わしは積極的にやるで!

わかってたことなんですが……

行動力の根源を見た気がしたな……

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登場人物紹介

今岡英二公式ツイッター(一日トリビアつぶやき中)



■今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


■今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

■今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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