98話① 【レア】高知の「長宗我部元親初陣の像」

文字数 1,243文字

今日は高知が誇る歴史上の人物や、その居城跡・墓なんかを紹介しちゃろうかの。

高知が誇る歴史上の人物?

坂本龍馬か?

たわけ。

坂本龍馬じゃったら居城とはいわんじゃろうが。

なので、そのヒントから導き出される答えは、長宗我部元親いうことになるんよ。

ほう、立派な像だな!

ほうじゃろ。

これは高知長浜の「鎮守の森公園」にある「長宗我部元親初陣の像」なんじゃ。

これ以外にも高知には、長宗我部元親がもともと居城にしとった岡豊城跡に「長宗我部元親飛翔之像」いうんがあるんじゃが、こっちはまたおいおい紹介しちゃろうかの。

しかし、初陣の像ということは、元親は初陣から活躍したってことなんでしょうか?

ほうじゃな。

元親はここ長浜表で行われた「長浜の戦い」において、初陣ながら獅子奮迅の活躍を見せ、周囲から「鬼若子」と呼ばれ、家臣たちからは絶賛、敵からは畏怖されたいうことなんじゃ。

そいつはすげえな!
じゃが、実はこの元親、初陣前は色白の上に覇気のない性格のせいで、家臣たちからは「姫若子」とも呼ばれておったんで。
姫から鬼ですか……
手のひら返しにもほどがあるな……

ま、それだけ初陣での活躍がすごかったいうことなんよ。

で、この像が立つ「鎮守の森公園」は「長宗我部まつり」いうお祭り会場にもなっとるせいか、なかなか見どころある公園としても整備されとるんじゃ。

ほう、これはなかなか。

おもしろいですね!

ほうじゃろ。

ちなみにここはもともと、この近くにある「若宮八幡宮」の外苑でもあるんじゃが、その神社も神社で、長宗我部元親の尊崇厚く、戦勝祈願の神社として、しばしば訪れられとった場所なんじゃそうな。

さすがはお殿様が帰依してたところだな。
なかなかの趣がありますね!

うむ。

じゃが、ここの神社の鳥居は、その長宗我部元親が破却したせいで、後から再建したものなんじゃけどな。

帰依してたんじゃねえのか!!

ああ。

もともとは帰依しとったんよ。

じゃが、秀吉の九州攻めの際、先陣を仰せつけられた長宗我部元親は戸次川の戦いに挑んだんじゃが、その戦いで嫡子の信親を失うなど惨敗を喫してしまってな。土佐に帰国した後、「この鳥居は不詳のものである」として、海に捨てさせたんじゃよ。

八つ当たりもいいところだな!!
お殿様の暴挙ですね……

まあのう。

なにしろ四国統一寸前までの元親は聡明な領主様じゃったんじゃが、嫡子の信親を失った後の元親は耄碌したとしかいえんようになってしもうとるけえな。

さすがに神社としても、そんな耄碌したお殿様に逆らうわけにはいかんかったんじゃろうて。


ちなみに破却されたのは、戸次川の戦いの後じゃけえ、天正14年(1587年)あたりじゃろうが、再建されたのはだいぶ後の明治3年(1870年)。その後、老朽化によって昭和11年(1936年)にまた建て替えられたんじゃが、それも老朽化したんで、昭和55年(1980年)に現在の鉄筋コンクリート製の鳥居が作られたんよ。

じゃあ、もう当時の面影はないんですね。
こればっかりはしょうがないところじゃろうてな。

ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)
※これは自由参加コラボです。誰でも書き込むことができます。

※コラボに参加するためにはログインが必要です。ログイン後にセリフを投稿できます。

登場人物紹介

今岡英二公式ツイッター(一日トリビアつぶやき中)



■今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


■今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

■今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


ビューワー設定

背景色
  • 生成り
  • 水色