141話② 東海地方独特の笠松「おでん」

文字数 862文字

で、今日はどんな名物を紹介してくれんだ?

ああ。

今日はおでんでも紹介しちゃろうかの。

おでん……?
なんじゃあ、その不満そうな顔は!
いえ、なんかふつうだなって思って……
どこでも食えるだろ、そんなの……

たわけぇっ!!

わしがそがいなもんを紹介するわけなかろうが!!

じゃあ、なにか特徴でもあるんですか?

おうともよ!

まずはこれを見てから言ええや!

これが笠松名物のおでんじゃ!!!

ふつうじゃねえか!!!

そら、見た目はふつうよ。

むしろこんにゃくの見た目が変わっておったら、そっちんが怖いわ。

たしかに……

しかし、中には近江の赤こんにゃくみたいに

見た目からしてだいぶちがうのもあるって

近江旅行から帰ったころに呟いてませんでしたっけ?

シーっ!!

写真撮り忘れて、ここで書かんかったようなことまで言わんでええんよ!

っていうか、お前さん……

写真撮ってないところでも、あれこれやってんだな……

ほらほうよ。

わしはいろんなもんを見聞きして、知識を深めるのが趣味じゃけえな。

なるべく資料は残すようにしとるが、うっかり残せんかったからいうて

わしの趣味がいちいち止まるようなことはないで。

で、この見た目ふつうのこんにゃく。

いったいなにが違うっていうんですか?

味よ。
味?

ああ。

昨日紹介したトンチャン同様、これも味噌煮込みの味なんじゃ。

マジかっ!!

おう。

むしろああいうホルモンを漬け込んどるところで

同じようにおでんも漬け込まれとるけえな。

しっかり味がしみとって、これがまた旨いんよ。

それはいいな!!
ほうじゃろ。
だって、これも酒にあうんだろ?

お、おう……

ほうじゃな……(苦笑)

しかし今岡先生って、こういう甘辛い味噌味って

苦手なんじゃなかったんでしたっけ?

昔はほうじゃったんよ。
昔は?

ああ。

わりと旨い味噌煮込みの味を食うたら、それ以降は平気になったのう。

これもまた十分旨いもんじゃけえ、個人的にオススメするわ。

笠松行ったら一度は食わなきゃな!

ほうじゃな。


そんなわけでホルモンと同じく味噌煮込み味の「おでん」、みなさんも笠松競馬場に行ったら、ぜひ一度味わってみてつかあさい!!

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登場人物紹介

今岡英二公式ツイッター(一日トリビアつぶやき中)



■今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


■今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

■今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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