23話① 明治30年創業、東京・深川の「みの家」

エピソード文字数 739文字

東京は観光地が多い言われるが、逆に多すぎて、地方からくる人はあまり行かんいうところも多いんよ。
たとえばどこだ?
両国にある「NTTドコモ歴史展示スクエア」、通称「ドコモ博物館」とかな。

ふつう行かねえよ!


このとおり、わしは行ったぞ!
てめえだけだよ!
せめて両国なら国技館とかにしておきましょうよ。
それはそれでむろん行っとる。
それだけじゃ、気が済まなかったってことですか?
おう。ほいじゃけえ、「両国花火資料館」にも行ったぞ。ほれ、このとおりな。
ふつうの人も行くものなんでしょうか?
まず行かんじゃろうな。実際、わしが行ったとき、誰もおらんかったし、受付の人もちょっとびっくりした顔しとったけえな。
もうちょっとふつうのところに行ってくれませんか……?
じゃったら、忠臣蔵の舞台となった「吉良屋敷跡」とかかのう。
ま、それならいいだろう。

ちなみに忠臣蔵の事件の後、しばらくの間、江戸で木材が大暴落したって知っとるか?


え? そうなんですか?
おう、忠臣蔵ではまず語られることのない話なんじゃがの。

吉良屋敷は縁起が悪いいうことで、誰もその屋敷をほしがらんかったんよ。

で、しょうがないから、その屋敷をばらして、古材を売ったんじゃが、今度はその古材が混じっとるかもしれんいうて、しばらくの間、木材が売れん時期が続いたんよ。

結果、材木価格が暴落するに至ったというわけなんじゃ。

マジか……。
でも、なんでそんなこと知ってるんですか?
勉強したけえの。
なんで江戸の木材価格まで調べる必要があるんです?

江戸でどういう経済が行われとるか、興味がわくじゃろ?

おかげさまでこの分野はけっこう資料も出回っとるんでな、わりと勉強するにはもってこいのジャンルじゃったわ。

興味がわいたからって……。
ふつうそこまでしませんからね……。

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登場人物紹介

今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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