50話③ 英二's キッチン「レンコンとニンジンのきんぴら」

文字数 1,320文字

で、フライパンにごま油を引いて、切った材料を投入。

事前に軽くレンジであっためておくと

火が通りやすうて、時間の短縮にもなるで。

手際がいいな。

慣れとるけえな。

で、ニンジンがしんなりして

レンコンが透き通ってきたら

火が通った証拠じゃ。


ほしたら、さっき混ぜ合わせた調味料を投入。

これを汁気がなくなるまで炒め煮にしたらほぼ完成じゃ。

ほぼ?

ああ、最後にすりごまを合わせて、

さっとなじませる。

これで本当の完成よ!


おおっ、旨そうだな!
ピリ辛でご飯が進みそうですね!

おう。

夕飯のおかずにしてもええし、酒のつまみにしてもええし、

お弁当のおかずにしてもええし、なんでもこいよ!

ちょっと待て!

うん?

なんなら?

いま、なんておっしゃいました?
なんでもこい?

違えよ!

その前だ!

お弁当のおかず、か?
それです!

てめえ、もしかして……。

うん?

わしが毎日自分で弁当作るのに

なんの不都合があるんじゃ?

そこまでやってやがったのか!

長年やっとることじゃけえ

自分ではさして大したこととは思うとらんがのう。

女子じゃあるまいし

ふつうやんねえだろ!

飯は女子が作るもんと誰が決めた!


うっ……!

一流の料理人や板前なんかは

むしろ男の方が多かろうが!

なのに家庭料理は女が作るもんいう考えはどうなんな?

おかしいとは思わんのか!

た、たしかに……。

まさしく正論ですね……。


ほうじゃろ。

わかったら、以後、気ぃつけんさい!

わかったけどよ……。
けど?

そのド正論を

裸エプロンで熱弁すんじゃねえよ!


いつの間にまた着替えてたんですか!

さっき!

せっかくの正論が

台無しじゃねえか!

見た目に惑わされんな!

大事なんは中身なんじゃけえ!

てめえの場合、

そもそもその中身が

変人じゃねえか!


やいのやいの言わんの!

晩御飯抜きにするよ!

お前はおかんか……。


ま、そんなわけで意外と手軽に作れるお手軽な「レンコンとニンジンのきんぴら」

みなさんもぜひ一度作ってみてつかあさいや!

>>うちは父親は料理好きです。
一般的に女性は広く浅く、
男性は狭く深くという傾向が強いので
料理好きな父親はとことん料理好きになりがちです。


余談ですが、お茶の専門店「ルピシア」の本店に行った際、店員さんが、
「うちの購買層の8割は女性です。
 ただティースクールに通うなど、コアな楽しみ方をするのは
 圧倒的に男性の方が多いですね」

と言われておりましたので、やはりそういう傾向が強いのかなと。
ちなみにわしも比較的味が濃い目です。
自分で食う分には胃もたれはせんですがの(笑)

手作り弁当もはまれば奥が深そうです。

料理人に限らず、スイーツなんかも男の職人さん、多いですしね


>>スイーツなんかも男の職人さん、多いですしね

日本人男性には職人気質なのが多いですからのう。

米ギャラップ社が開発した「ストレングス・ファインダー」という

「各人の強み・才能」を顕在化する手法があるんじゃが、

それによれば34の資質の内、日本人男性には

職人気質な「最上志向」が出やすいという報告があります。

ちなみにわしは会社の金で受けさせられたんじゃが、

その結果レポートの筆頭にも「最上志向」が出とりました(笑)

もっともこの「最上志向」は日本人女性にも比較的出やすいんで

日本人全体の資質ともいえるかもしれませんがの。


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登場人物紹介

今岡英二公式ツイッター(一日トリビアつぶやき中)



■今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


■今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

■今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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