189話② 100名城の一つ「大分城」こと「府内城」

文字数 1,051文字

ほいじゃあ、今日の名物紹介は大分といこうかいの。

ほいじゃが、大分の名物を紹介する前に、まずは大分市の見どころを紹介しちゃらんといけまあての。

大分市の見どころですか?
もしかしてまた城じゃあねえだろうな。

おう、ようわかったのう。

そのとおり、大分城よ!

またかっ!!

まあ、大分市内で見るところを探したら、まずこれ以上のはなかろうけえ、奇をてらわんと最初はこういうところを押さえといたほうがええと思うで。
「最初は」とか言いやがったな……

どうせもっとろくでもないところにも行ってるんでしょうけど……

ここは大人しく、奇をてらわねえのを受け入れておくか……
うむ、納得してくれたようでなによりじゃ。
納得はしてねえよ!
消去法ですよ!!

まあ、どっちでもええわ。

ちなみに大分城と呼んどるものの、正確には「府内城」いうんじゃ。

府内城?

おう。

ここはもともと府内いう町じゃったけえな。

なので、そこに建っておった城いうことで「府内城」いうことなんよ。

あんま聞いたことねえし、ピンとも来ねえな……

まあ、聞いたことないんもしょうがなかろうな。

府内藩自体2万石ほどの小藩じゃったけえな。

小せえ!!
っていうか、なんでそんな小さい藩が城なんか持ってたんですか?

いや、これはこれでしょうがないんよ。

なんせ安土桃山時代後期に築城を始めた福原直高は12万石を領する大名じゃったけえな。

ただ、その後、福原は関ケ原の戦いで西軍についたために改易。

その後、府内3万5千石を領した竹中重利が府内城を完成させた、いうことなんじゃ。

じゃあ、竹中氏のときにはお城はそこまで必要なかったってことでしょうか?

ぶっちゃけ、この規模の城は必要なかったじゃろうな。

いまある府内城跡だってこんなもんなんで。

わりとでかいな!!
3万5千石の規模ではないですね!

ほうなんよ。

だいたいその竹中氏だって2代で改易されてしもうてな。

府内はさらに2万石へと削られることになったけえの。

ますます城いらなかったじゃねえか!

ああ、正直なところ、そこまでくると屋敷程度でよかったじゃろうな。

だいたい江戸時代の豊後、つまり現在の大分は中津、杵築、日出、府内、臼杵、佐伯、岡(竹田)、森(玖珠)の八藩が分立すると同時に、幕府の直轄領あり、肥後、延岡、島原藩の飛び領も点在するという、全国的にもまれなカオスな地域にじゃったけえのう。

マジかっ!!

いまでも隣の市どころか、同一市内でも風習や文化が違うとってな。

葬式やら結婚式やらでえらい苦労する県、それが大分いうところなんじゃ。

厄介なこと……
この上ねえな……

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登場人物紹介

今岡英二公式ツイッター(一日トリビアつぶやき中)



■今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


■今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

■今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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