234話② 三重をまるごと食べる店「庵JUJU」

文字数 1,236文字

で、名物のほうですけど、今回は津のどんなお店を紹介してくれるんですか?

ほうじゃな。

居酒屋とかどうかの?

居酒屋、ですか?

なんじゃ、不満そうじゃのう。
そりゃ、お酒好きな武松さんにはいいかもしれませんが、もうちょっと三重らしいというか、津らしいお店のほうが……

たわけ。

わしが紹介するんが、そのへんの居酒屋なわけあるまいて。

ほう?

というと、地元密着の居酒屋なのか?

おう。

今回紹介する「庵JUJU」さんは、まぐれもなく地元密着のお店よ。

三重をまるごと食べる店、ですか!
言い切ったな!

うむ。

なので、メニューも三重にこだわったものが多いんじゃ!

まずはこれとかじゃな。

これは?

これは庵JUJU名物の「くもえび唐揚げ(600円)」じゃな。

津でくもえびが食べられるんは、この店だけじゃいうて、お店のほうでも大々的に宣伝しとる名物よ。

それはまためずらしいもんだな!
ほかにはこれ、津名物の「津ぎょうざの揚げ出し(390円)」

こいつは三重県津市のB級グルメで、15センチの巨大揚げ餃子よ。

このお店じゃあ、これをアレンジして、揚げ出しで出してくれよるんじゃ。

これはまた、おいしそうですね!

まだまだあるで!

ほかにも、四日市名物の「四日市とんてき(690円)」とかもな。

これは甘辛いソースに、にんにくで香りをつけたスタミナ満点のメニューなんじゃ。

くぅー!

食欲を刺激しやがる、いい香りだぜ!

松阪市の「松阪豚のスパイシーから揚げ(890円)」いうんもあるで。
松阪いうたら牛が有名じゃが、豚もけっこうおいしいんじゃ!
ほんと、メニューが豊富ですね!

おう。

ほかにも「ベビースターラーメンのクリームチーズ和え(420円)」なんかも、人気じゃそうな。

ベビースター!?
なんでベビースターなんかがメニューなんかにあるんだ?

そら、ベビースターラーメンを作っとるおやつカンパニーさんは三重県津市が本社じゃけえな。

これはこれで十分地元のメニューいうことなんよ。

なるほどな。
あと、酒も地元の酒をようけえ置いとるけえ、酒好きにはほんとたまらん店なんよ。
ああー、一杯引っ掛けたくなってきたぜ!

たしかに酒好きにはいいかもしれませんね。

でも……

でも?
お酒が飲めない人にはどうなんでしょう?

そいつも心配いらん。

なんせここには、地元の「伊勢志摩ゆずサイダー」とかも置いとるけえな。

これはもともと、

「鉾杉」いう日本酒を造っとる河武醸造さんが「鉾杉 柚子にごり酒」いうのも造っとったんじゃが、そこからさらに一歩踏み込んで「飲酒制限のない飲料を作りたい!」いう想いで造ったんじゃそうな。

じゃけえ、酒が飲めん人でも、その深い味わいをしっかり味わえる、そういう飲料になっとるんよ。

それはありがたいですね!
そういうのもおいてるって、ほんと、三重にこだわった店なんだな!

そういうことよ。

そんなわけで、この一店だけで「三重をまるごと食べる店」と豪語する「庵JUJU」、そのメニューの豊富さに嘘いつわりはないけえ、みなさんもぜひ一回足を運んでみてつかあさい!

ワンクリックで応援できます。
(ログインが必要です)
※これは自由参加コラボです。誰でも書き込むことができます。

※コラボに参加するためにはログインが必要です。ログイン後にセリフを投稿できます。

登場人物紹介

今岡英二公式ツイッター(一日トリビアつぶやき中)



■今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


■今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

■今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


ビューワー設定

背景色
  • 生成り
  • 水色