72話  【変】意外な珍スポット「大仙陵古墳(仁徳天皇陵)」

エピソード文字数 1,068文字

日本で一番大きな古墳は、どこか知っとるか?
もちろん。
大仙陵古墳ですよね?

ほうじゃな。

ちなみにいまでこそ大仙陵古墳や大山古墳と教えとるが、

昔は仁徳天皇陵で教えとったんで。

そうなんですか?
なんで変わったんだ?

天皇陵は宮内省の管轄でな、発掘調査ができんのんじゃ。

なので、学術的には誰の墓かわからんいうことで、

20年ぐらい前からは地名の方で呼ぶようになったんじゃ。

なるほどな。

なので、仁徳天皇陵のことをどう呼ぶかで

相手の歳がだいたいわかるという……

で、てめえはなんて呼んでるんだ?
わしはおっさんじゃけえ、仁徳天皇陵じゃな。
そこは認めるんですね。

おう。

じゃないと、キン肉マンを否定することになるけえな。

なんでだ?

キン肉マンが仁徳天皇陵を地球の鍵穴として

鍵を差し込むシーンがあるんじゃ。

そこでもはっきりと「仁徳天皇陵」というとるけえな。

キン肉マン好きとしてはそれを否定するわけにはいかんのじゃ!!

そ、そうか……

しかし、仁徳天皇陵こと大仙陵古墳は今月、

ユネスコ世界遺産委員会で正式に世界文化遺産登録されたんですよね?

おう、ほうじゃな。
なんで、そんなところが変り種スポットになるんですか?

ああ、そのことか。

それは見てもらえば一目でわかろうな。

これが実際の仁徳天皇陵じゃ!!

すいません……

うん?

どした?

これじゃあ、さっぱりわからねえんだが……

神社の祭壇っぽい雰囲気はありますが、

まさかこれだけなんですか?

おう、それだけで。
マジかっ!!

ああ。

仁徳天皇陵は天皇の墓いうことになっとるけえな。

これ以上は近づけんのよ。

しかも近づいたところで前景は見えずじまい。

かくして、仁徳天皇陵の全貌を拝むには

ヘリでもチャーターせんと無理いうことなんじゃ。

がっかりですね……

なので、実はこの前いうた日本三大がっかり名所

第三候補の一つにもなっとるいうわけなんじゃ。


マジでっ!?

おう、マジもマジ。

もっとも、あくまで第三候補の一つじゃがな。

人によってはがっかりするじゃろうて。

今岡先生はがっかりしないんですか?

わしか?

するわけなかろうが!

なんでだ?

わしがいったいいくつの古墳を見とると思うんなら!

わしがいったいいくつの城址を見とると思うんなら!

見栄えがせんなら、せんなりの楽しみ方を心得とるわ!!

そうだった……
こういう人でした……

ほいじゃあ。

今度の散策じゃあ、城址の紹介でもしちゃろうかいの。

これはこれでまた違った楽しみ方があるけえな。

期待しないで……
待っておくぜ……
そんなわけで知名度の割には意外とがっかりスポットな「仁徳天皇陵」、みなさんもぜひ一度足を運んでみてつかあさい!!

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登場人物紹介

今岡英二公式ツイッター(一日トリビアつぶやき中)



■今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


■今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

■今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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