70話② 【桜の名所】春のくまもとお城祭りと「いきなり団子」

文字数 5,704文字

で、今回のオススメの逸品は?

おう。

今回は店じゃのうて、熊本で昔から食われとる銘菓でも紹介しようかの。

ほう。そんなのがあるのか?

ああ。

わしはこれが好きでな。

実は熊本のこの祭りには3回ほど行っとるんじゃが、そのいずれでもこの菓子を祭りの屋台で買うて食うたもんよ。

祭り独特のものなのか?

いや、そういうわけじゃないんじゃ。

むしろ一般家庭でも作られたり、スーパーでも売っとる代物なんじゃ。

日常ありふれたものってことですか?
そういうことじゃな。

さっぱりわからねえ。

どんなものなんだ?

これがそうじゃ!
これは?

おう。

これは熊本の名物「いきなり団子」いうものなんじゃ。

いきなり団子?


どこかで聞いたことがある名前ですね。

たしかケロロ軍曹の大好物という設定があるけえ、そこで知った人もおるかもしれんのう。

しっかし、えらいネーミングだな。

由来はなんなんだ?

由来は「来客がいきなりきても、すぐ出せる」「いきなりでも作れる」いう意味と、材料である芋を生から調理する「生き成り」いう言葉が重なったもんといわれとるな。
簡単に作れるものなんですか?

一個一個作るんはめんどうかもしれんが、大量ならそこまで手間のかかるもんじゃないのう。

まずサツマイモを切って、それに餡子を重ねて、それらをもちや小麦粉で包んで蒸す。

以上!

早いなっ!

そういうシンプルな菓子なんじゃ。

ただ、外側のもちもちとした食感といい、中の餡子と芋の甘さといい、なかなかの逸品なんよ。

これは茶菓子によさそうですね。

茶菓子にもええし、ちょっとした小腹がすいたときにもええ。

ほんと「いきなり」でも用を足せる便利な代物なんじゃ。

これでいくらぐらいなんですか?

わしが祭りの屋台で買うたときでも100円じゃったけえな。

ふだんスーパーで買うてもそのぐらいか、下手したらそれより安いぐらいじゃろうな。

安いな!!

それだけ熊本の人らにとってはおなじみいうことなんじゃ。

そんなわけで熊本の郷土菓子「いきなり団子」、みなさんも熊本に行かれた際はぜひ一度味わってみてつかあさい!

聞いたことあるなぁ→ケロロ軍曹

心を読まれたかのような流れですね。まさにケロロで知ったやつです。

そんなに普通に売られているものだったんですねぇ

わしの場合はケロロ軍曹は見とらんかったんじゃが、その知識だけはあったんで、「もしかしたらそれで知った人もおるかもしれんのう」いう気分で書いたものでした(笑)
見事、思惑が当たったいうところですな。


地元の人がガチで食うとるものを探すのが好きなんで、わりと地元のスーパーや直売所的なところには足を運ぶようにしとるんじゃが、これはそういう流れから見つけたものです。
熊本人にはおなじみの味じゃが、ぜひ他県の人にも食うてもらいたいもんですな。

辛子蓮根も旨いですな!

こちらも手軽に食べられるものなんで、土産物屋では買わずにふつうのところで買うて食うようにしとります。


ただ、食への関心が高いと思うのは、個人的には北海道か名古屋ですかの。

独自の食文化が発達しとってB級グルメも豊富なんはこの2つが突出しとる気がします。

北海道はやたらと物産展とかフェア見ますしね
北海道は食料自給率が脅威の200%超え

十勝方面に限っては1000%超えという一大農業国ですからのう。

商品に「北海道」を付けるだけで旨そうに感じるというブランド化も成功しとるんで、いうことはないでしょうな。


弱点は、札幌以外の田舎が過疎過ぎて、住むのに厳しいいうぐらいですな。

田舎は24時に閉まるセイコーマートしかないいう地域がざらですけえな(笑)


たしかに福岡の明太子に比べて、辛子蓮根は東日本に伝わっていない感がありますな。

辛いのがダメじゃいうわけじゃなさそうなんで、このへんはちと謎ですのう。


あと、はんぺんに関しては、西はさつま揚げの効果がでかいんかな、いう気がしますのう。

魚のすり身の練り物いうジャンルで、どこまで席巻しとるかいう話になるんじゃあ思います。

さすがは北海道ですわ!


そういえば今岡先生ってお菓子も作れたりするんです?

菓子も作れはしますのう。

手製のお汁粉に自家製の漬物を箸休めにしたりしますしな。

ヨーグルトもいつも自家製のものを食しておりますな。

クッキーはひさしく作っておりませんが、以前はたまに焼きよりましたわ(笑)

汁粉、漬物、ヨーグルト、クッキーもですか。

多趣味と言うか、すごいですね。


スイーツの話でゲームを作りたいんですけど、クッキングアドバイザー的な感じになってもらえたりしませんか?

(´・ω・`)と、無茶振りしてみる。

趣味はたしかに多趣味ですな。

いちいち説明するんが面倒なんで、自己紹介では「多趣味です」の一言で片付けることすらあります(笑)

ざっとあげると、読書、本収集、歴史、旅行、写真、競馬、乗馬、野球観戦、ゲーム、映画鑑賞、料理、食事、神社仏閣めぐり、史跡めぐり、博物館めぐりってところですかのう。

昔はこれに音楽やバイクが加わっておりました。バイクは手放してもうたけえ、いまは趣味いえんでしょうから、また乗るようになったら復活ですかの。


で、趣味が仕事に結びついたいうんは読書や歴史ぐらいですかのう。

もっともわしは昔から「100字つづるためには、10倍の1000字を書いて、そこから100字にするぐらいの気持ちを持て。1000字を書くためにはさらに10倍の10000字を思索せよ」をモットーにしとるんで、すべての無駄知識は本を作るための下準備じゃと思うとりますがな。

さっきの理論からいえば、99%は無駄知識いうわけですがな(笑)

>>クッキングアドバイザー

わしでよけりゃあ、かまいませんで。

星崎先生も田口先生も共に酒飲んだ仲で、知らん間柄じゃないけえ、わしで役に立つんでありゃあ、なんぼでも協力しましょう!

>>意外なところから仕事の話

おう、ひとつ思い出しましたわ。

よう考えたらわしがライター業界に足踏み入れたんは「新渡戸稲造の『武士道』を読破していて、かつ、歴史系に造詣の深いライター」を編プロが探しとって、たまたまそれにわしが合致しとったいうのがありましたな。

なんでも読んでおくもんです(笑)

>>100字つづるためには、10倍の1000字を書いて、そこから100字にするぐらいの気持ちを持て。1000字を書くためにはさらに10倍の10000字を思索せよ

実はこれ、もともとバンドマン時代に作詞をやっていた頃の名残です。

作詞いうんは、それこそそぎ落としてそぎ落とした先に生まれるもんですけえな。

わしの場合は小説にもそれが生かされとるいう感じです。

ただノベルデイズはいろいろトライアルができる場じゃと思いますんで、いろいろ試すんはありじゃあ思いますな。


>>条件厳しすぎません!?

やべえ、誤解させた!(笑)

読破いうても、原文の英文じゃのうて、日本語訳のほうじゃけえ誤解なきよう。

さすがに英文の方じゃと、ハードル高すぎでしょうが、日本語訳のほうじゃったらそこそこはおる思います。

昔、英単語本の原文(日本語文)作りをしたことがある程度には英語使えますが、さすがに武士道の英文を読破する気はないです。

それはもはや苦行じゃ(笑)

>>わしでよけりゃあ、かまいません

ありがとうございます(`;ω;´)

会議はLINEでやっているんですけど、今岡先生の場合はノベルデイズのほうがいいですよね。

スイーツ会議用の場所を立てたので、こっちに目を通してもらえると嬉しいです。今はまだ何も書いていないので、まとめます。

それと、「クッキングアドバイザー:今岡英二」という風に名前を載せてもいいです?



>>「新渡戸稲造の『武士道』を読破していて、かつ、歴史系に造詣の深いライター」

>>バンドマン時代に作詞


前にも言ったような気がしますが、武器が多いですよね。

やっぱりこういう特出した知識やスキルって、重要ですよね。


田口先生も翻訳とか出来るし。

やべえええ俺はなんもねええ(`;ω;´)


と、焦りますわ(´・ω・`)

>>今岡先生の場合はノベルデイズのほうがいい

そうですな。

そのうち社有スマホ持たされるんで、もしかしたらラインできるようになるかもしれませんが、現状はノベルデイズのほうがええですな。

もっとも社有スマホでラインやったら怒られるんかもしれませんが(笑)


>>「クッキングアドバイザー:今岡英二」

OKです。

これまでにない肩書きじゃなあ思います(笑)


>>武器が多い

こればかりは年の功いうんもありますがの(*OwO)ノ

もっともわしの場合は子ども頃から本好きで、図書館の本を片っ端から読むようなやつでしたので、読書量が半端ないいうんもあるかもしれませんが。

老子や孔子、孫子の兵法書を白文(レ点などが付いていない原文)で読むようなイヤなお子様でしたから(笑)

ありがとうございます。


>>社有スマホ

なにに使うんです?


>>老子や孔子、孫子の兵法書を白文(レ点などが付いていない原文)で読むようなイヤなお子様

年の功という問題ではないような……。

子どもの頃から凄かったんですね。

>>新渡戸稲造自体読む人が珍しい

たしかにあまりおらんような気がします。

あれは日本の文化・精神性を海外発信するための論文であって、歴史好きとはベクトルの違う存在でしょうしな。

わしがあえてあれを読んだのは、海外にどういうふうに発信しとるんかいう側面を研究するために読んだいう感じでしたのう。

ただ、その結果、それが仕事にむすびついたのは、ほんと運がよかったと思うとります。


その後、歴史系に強いライターいうことで、歴史系の執筆依頼が来て、自ら企画した三国志占いの本がぴあから刊行できた上、日刊現代の新春特別号で掲載し、同社の携帯コンテンツに二年ほど連載を持ってた経歴から、ゲーム会社の光栄から執筆オファーかかったりと、こと歴史系においてはしっかり仕事にむすびついたといえましょうな。

角川から出した本も歴史系じゃったわけなんで、わしからはきってもきれんもんじゃと思うとります(笑)

>>社有スマホ

実はうちの部署はすでに半分ほどが社有スマホを支給されとるんです。

編集という仕事柄、外部と連絡とるのも多いんで、電話代を社員に負担させんいう面もあるんかなと。

あとは最近、取材中のオフショットをWEB社内報に載せよう企画をやっとるんで、スマホで撮らせよういうことらしいです。


>>子どもの頃から凄かったんですね。

子どもの頃から興味持ったことは突っ走るいう性格だっただけですのう。

調子に乗って、塾の英語のテストで「英語を訳せ」という問題が出たときに、「現代語で」と書かれていなかったため、漢文に訳したのはいい思い出です。

むろん後で先生からの呼び出し&説教がありましたが(笑)

>>岡倉天心「茶の本」の方は読んだのですが、仕事は来ません

武士道ブームはあっても、岡倉天心ブームはなかなかないでしょうからなぁ(;^ω^)


>>やはり自分の専門分野は積極的に押し出していくべきですね。

やはり「一つなにか突出している武器がある」いうのは、使う側からすればわかりやすくていいというのがあるでしょうな。

わしも「いろいろ書けるで。歴史系だけじゃないんで」いうのをアピールはしますが、同時に「歴史系なら誰にも負けんけえ、まかしときんさいや!」いうのは常に発信しとりますけえな。

わかりやすい武器いうんは、とっかかりとしても大事じゃと思うとります。

>>取材中のオフショットをWEB社内報に載せよう企画

なるほど。それで、連絡用も込みでスマホなわけですか。

それだとチェックとかはされるんですかね。まあ社用なら当然、です?



>>自分の専門分野

>>わかりやすい武器

ずっとそれを探してるんですよね。

普段コラム・ニュースなどを書いているサイトでは、「ごちうさ」「抱き枕」特化みたいな扱いで、アクセス稼げているんですけど。作家方面には活かせず。そもそも抱き枕も中途半端で生産性は持ってないですし、作れない。

うーん、難しい。


「百合」方面に特化していきたいという気持ちはあるんですけど。

実績……ゼロ……!!


>>「歴史系なら誰にも負けんけえ、まかしときんさいや!」

これくらいの気持ちで、ガンガンアピっていけるようになりたいです(`;ω;´)


>>チェックとかはされるんですかね。

されるかもしれませんが、大きく逸脱せんかぎり怒られはせんかなと。

ま、性善説的な会社なんで、そのへん問題はないんですがね(笑)


>>ずっとそれを探してる

個人的な意見としては、武器は仕事のためと思わず、己自信のためぐらいの「でかい&ゆるい」気持ちで探す方がかえってうまくいくような気がしております。

というのも、即座に仕事にむすびつかなかった場合、モチベーション維持が困難なことも多々あるがゆえ、といったところですかね。

たとえばわしの場合、子どもの頃から歴史マニアだったのは仕事にしよう思うたわけでもなく、あくまで趣味の一環じゃったいうんが大元です。

孫子や六韜三略のような兵法書を読んだのも、あくまで趣味であって仕事のためではない。

なので、それが仕事になろうがなるまいが、苦にはならないいう側面があります。


そういう意味では、百合方面特化は、仕事になるんかならんかはわかりませんが、己自信の趣味に起因という意味では間違った選択じゃあないといえましょうな。

むしろ長い目で楽しめる、ええチョイスじゃと思います!


>>大きく逸脱せんかぎり怒られはせんかな

ふむ。ならLINE、Twitterくらいはいけそうですね。



>>子どもの頃から歴史マニアだったのは仕事にしよう思うたわけでもなく、あくまで趣味の一環じゃった

>>己自信の趣味に起因


やっぱり「百合」を深めていくことにします。

>>LINE、Twitterくらいはいけそう

そして上司に間違ったLINEして怒られるという未来まで見えました(笑)


>>やっぱり「百合」を深めていくことにします。

自分の好きなものを極めるのはええことなんで、それがええと思います。

それが結果として仕事につながれば御の字いう気持ちぐらいがええでしょうな。

何事も「好きこそ物の上手なれ」いうやつです!

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登場人物紹介

今岡英二公式ツイッター(一日トリビアつぶやき中)



■今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


■今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

■今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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