228話② ニコルプロジェクト進行&漫画製作予定!

文字数 2,035文字

で、さっきプロジェクトがどうこう言ってたけど、なにかやってんのか?

ああ。

現在、イラスト込みで受け入れてくれる出版社に対して、売り込みの営業をかけとる。

動きが早いな!!

こんなんは座して待っておってもしょうがないけえな。

まあ、営業なんてのはうまくいくかどうかわからんけえ、だめなら頭切り替えて、次から次へとさっさと動くぐらいじゃないといけんのよ。

さすがは元営業マンですね。
言葉の重みが違うな。
で、今後はそれをやっていく感じですか?

いや、創作は創作でちゃんとやるで。

いま公募用でガチ歴史ものを書き進めておるしな。

後は秋か冬ぐらいをめどに、さっき紹介した猫さんと漫画を描くプランも立てておる。

漫画ぁ!?

おう。

非公式漫画を一緒にやっとってわかったんじゃがな。

猫さんには漫画を描く才能がある。

キャラの特徴をしっかりつかんで離さんというのに長けとる。

これは一枚絵で見せるより、多くの絵を同じ紙の中で見せる漫画でこそ生かせる能力よ。

実はこれが初の漫画じゃったそうなんじゃが、初めてでこんだけ描ければたいしたもんよ。

なので、わしが長年あっためてあったプロットとかを用意して、そこからどういう作品を作っていくか、いま練っとるところ、いう感じなんよ。

たしかに初めてでこれは、すごいですね。
で、プロット何本ぐらい用意したんだ?
10本ちょっとじゃったかな。

10本ちょっと!?

おう、もともとわしは世界観やキャラクターなんかを練りこんで練りこんで、それから作品を作っていくスタンスじゃけえな。

まだ書いてないけど、構想だけはちゃんと作ってあるいうのは、いくらでもあるんじゃ。

まさかそれ全部漫画にするわけじゃないですよね?

さすがにそれはない。

ただ、一本だけで勝負するいうもんでもないけえ、そのうちの何本かは漫画にしていく予定よ。

猫さんともそういう方向で話をしとるしな。

お前さん漫画の原作ってしたことあったんだっけ?
ああ、わしの中で実績にはカウントしとらんのじゃが、漫画原作に起用されて、途中まで企画をすすめとったことならある。
途中まで?

うむ。

キャラクター原案を終えた後、企画途中の打ち合わせの段階でどうしても納得いかんことがあったんで途中降板したんで、正確には漫画原作じゃなくて、キャラクター原案どまりではあるんじゃがな。

キャラクター原案だけでもすごいじゃないですか?

なのになんで実績にカウントしないんですか?

気にいらんけえよ。
気に入らん?

おう。

もともとわしの原作ならってことで出版社も企画を通したそうなんじゃが、間にはいった編プロがくそでな。

印税は全部漫画家に、わしは買い取り原稿料の30万だけで話を進めようとしたんじゃ。

ただ、その漫画家はもともとの世界観知識ゼロじゃったんで、ストーリー構成含めて出版社との打ち合わせは一年間ずっとオレがやることになっとったんじゃ。

さすがにこれではお話にならんいうて、ギャラを等分にできないんだったら、降板させてもらうってことにしたわけなんじゃ。

で、降板したってわけか。

さすがに出版社からは慰留されたがの。

「今岡さん原作だからこの企画とおったんですから。せめてもう20万、予算捻出して、原作料に上乗せするんで、なんとか思いとどまってくれませんか?」とお願いされたけど、断らせてもらったわ。

合計50万かっ!?
そのぐらいだったら引き受けてもよかったのでは?

いや、わしは作品つくる以上、そこには全力で挑むけえな。

さすがにそのギャラでは、一年間通して、クオリティを維持できんって思って、固辞させてもらったんよ。

マジか……

で、結局どうなったんですか?


ああ。

間に入った編プロは「一切はらわん!」って言ってきてたんで、こっちも「おう、一切受け取らん! 二度と連絡よこすな!」と言っておったんじゃが、どうも出版社から編プロに雷が落とされたようでな。

後日、手のひらを返したような感じで、「キャラクター原案料を振り込みたいので、請求書を送ってくださいませんか?」という連絡がきたわ。

送ったんですか?

いや、わしは「受け取らんって言ったんだから、請求書は送らん! だいたいそっちが払わんって言ったんじゃねえのか?」って言って、その後は無視しといた。

そしたら……

そしたら?

請求書送ってもいねえのに、勝手にキャラクター原案料が振り込まれとったわ。

こっちが請求書送ってねえわけだから、たぶんあれは編プロの社長の自腹だったんじゃねえかな。

ほんと、強気ですよね……

わしはなにひとつ、間違ったことはしちゃおらんけえな。

今後もこのスタンスを貫いていくまでよ。

まあ、そのぐらいのほうがいい作品はできるだろうな。

今度はキャラクター原案だけじゃなく、がっつり原作になるわけですものね。

狗五彩さんと組んだ『Dr.ニコルの検死FILE』の紙書籍での出版同様、猫田宵弛さんと組まれる漫画のほうも期待しておきますね。

おう、まかしとけ!

ほいじゃあ、ひさびさじゃけえ、次のページでは名所・名物紹介もちゃんとやっておこうかの。

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登場人物紹介

今岡英二公式ツイッター(一日トリビアつぶやき中)



■今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


■今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

■今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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