98話① 阪神競馬場その1 楓林の「若鳥唐揚げ」

文字数 1,165文字

先週は中京競馬場のB級グルメを紹介したけえ、今回は今週から開催がはじまる阪神競馬場でも紹介しちゃろうかいのう。
阪神競馬場ってことは……
関西方面にあるのか?

おう。

もっとも、施設そのものは大阪じゃのうて、兵庫の宝塚にあるんじゃがな。

宝塚ですか。

ほうなんよ。

なので、この阪神競馬場では、春のグランプリ・宝塚記念が行われるという寸法なんじゃ。

ああ。

その名前はなんか聞いたことがあるな。

ほうじゃろうて。

春の宝塚、暮れの有馬は、ファン投票で出走が決まるというグランプリレースじゃけえな。

その名前ぐらいは聞いたことがあるじゃろうて。

で、その阪神競馬場ってのは、どんなもんなんだ?

おう。

関西競馬のメインだけあって、なかなかのもんなんで。

ほれ、これがそうじゃ!!

きれいなところですね!
中京競馬場より立派なんだな!

そりゃ、ローカル競馬場とメイン競馬場ではだいぶ違うわ。

しかも阪神は、メイン4場の中では一番の広さをほこっとるけえな。

そのへんの威容たるや、たいしたものなんよ!

なるほどな。
ちなみに先日紹介された中京競馬場ではだまし絵がありましたが、この阪神競馬場にはないんでしょうか?

ないのう。

あのだまし絵自体、中京競馬場独特のものなんでな。

他のところにはありゃあせんのじゃ。

そうなのか……
ちょっとがっかりですね……

まぁ、そうがっかりしんさんな。

その代わりといっちゃあなんじゃが、ここ阪神競馬場には変わった像があるんじゃ。

変わった像?

おう。

このセントウル像じゃ!

たしかに!
変わってるな!

ほうじゃろ。

阪神競馬場はこの像がアイコンとしても使われとってな。

いわばシンボル的な存在なんじゃよ。

しかし、どこかで見たことがあるような……
これって、もしかして西洋のケンタウロスとかじゃないんですか?

おう、ほうで。

ようわかったのう。

マジかっ!?

ああ。

一般的にはケンタウロスという読み方が一番知られとるじゃろうて。

ただ同じラテン語のつづりで、ケンタウル、センタウル、セントウルと読むこともあるんじゃ。

阪神競馬場では、セントウル読みを採用したいうわけじゃな。

ちなみにこのシンボルからとったレース、G2「セントウルステークス」がここ阪神競馬場にはあるんじゃよ。

なるほど。
しかし、なんでてめえラテン語のことまで知ってやがんだ……
勉強したけえな。
ちょっと待て!
なんでそんなものまで勉強するんですか!

ああ。

そのうち北欧神話やらローマ神話やらをモチーフにした作品にも手を出そうと思うてな。

うちローマ神話ならラテン語のことも少しはわかっとらにゃあいけまあて思うて、頭だけ勉強したんよ。

マジか……

おう。

わざわざ知り合いに頼んで、ラテン語の教授からラテン語の教科書をコピーさせてもらったりもしたけえな。

いまでも、資料としてちゃんと残しとるで。

いったいなにが……
あなたをそうさせるんですか……

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登場人物紹介

今岡英二公式ツイッター(一日トリビアつぶやき中)



■今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


■今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

■今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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