116話② 激レア「熱気球世界選手権 in 佐賀」

文字数 1,158文字

わしは二回ほど行って、いずれも早朝から足を運んどるけえ、

ええ写真はようけえあるで。

ほれ、こんな感じじゃ!!

どれを見てもすごいですね!!
よくこんな数があるもんだな!!

ああ。

ここには世界各国から参加者がきとるけえな。

規模はハンパないんじゃ。

世界各国!?

おう。

伊達に「インターナショナル」を名乗っとるわけじゃない、いうことなんよ。

それはすごいですね。
もっとすごいんは、数年ないしは十数年に一度のレベルで行われる「熱気球世界選手権」じゃがな。
熱気球世界選手権?

ああ。

これは年一回行われる世界大会でな。

過去3回ほど、佐賀がその会場に選定されとるんよ。

1989年と1997年と2016年の3回だけじゃけえ、

かなりのレアというてもええじゃろうな。

もしかして……
てめえ……

おう。

2016年のときにちゃんと行っとる。

このページの写真のが、そうじゃな。

ちなみにそのときの人出はどうでした?

いや、通常の「佐賀インターナショナルバルーンフェスタ」もかなりの人出なんじゃが、「熱気球世界選手権」のときはその比じゃなかったのう。

少なくとも30~50%増しで人が増えとった感じじゃったわ。

マジかっ!?
時間帯にもよるじゃろうが、一番混む朝一の状況はそんな感じじゃったな。
しかし、ひとつ気になることがあるんですけど、いいですか?
おう、なんじゃ?
気球の大会って、そもそもなにを競うものなんでしょうか?

ああ、そのことか。

ま、細かく言いだすときりがないが、端的にいうと「的当て」じゃな。

的当て?

うむ。

決められた地点に砂袋を透過して、そこからどれだけ近いかでポイントを加算していって、競い合うスポーツなんじゃ。

スポーツなのか?
どっちかといえば、カーリングみたいな戦略性が問われるスポーツといえばええかのう。
戦略性ですか?

ああ。

なにしろその地点から近ければ近いほど、低ければ低いほど、

近くに投下はしやすいんで、みんなその機をうかがう。

しかし、機をうかがっていれば、かならず絶好のタイミングが訪れるいうもんでもない。

なにしろ制限時間内に投下せんと、ポイントは1つもつかんのんじゃからな。

じゃあ、どこかで見切りをつけなきゃいけないってことですか?

ほうじゃな。

なので、誰かが先陣をきって投下したときには、大歓声が起きる。

また、絶好機がきたとき、みんながこぞって降下をはじめると、また歓声が起きる。

これはこれで見応えがあるもんで。

ちなみにその絶好機を見逃した場合は?

ぎりぎりまで次の機会をうかがう。

しかし、そのまま時間制限になりそうな場合は、あわてて適当なところに投下する。

これもこれでまたおもしろいタイミングじゃて。

けっこう奥が深いもんなんだな。
ルールを知っていくと、また一層おもしろそうですね。

そういうことよ。

じゃあ、次のページではその佐賀の名物を紹介しようかの。

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登場人物紹介

今岡英二公式ツイッター(一日トリビアつぶやき中)



■今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


■今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

■今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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