82話① 【レア】日本最古の神社の一つ「日前宮」

文字数 1,036文字

今回は和歌山の日前宮でも紹介しちゃろうかのう。
あまり聞いたことがないところですね。
宮ってことは、神社なのか?

ああ。

この神社は「にちぜんぐう」と読むんじゃが、これは通称でな。

正式な名前は別にあるんじゃ。

正式にはなんていうんですか?
日前神宮と國懸神宮じゃな。
二つもあんのか!?

おう。

ややこしいんで、二つを総称して「日前宮」というとるわけなんじゃ。

で、これは「にちぜんじんぐう」「くにがたじんぐう」でいいんでしょうか?

いや、違うのう。

「ひのくまじんぐう」「くにかかすじんぐう」じゃな。

読めるかっ!!!

ま、初見ではまず無理じゃろうな。

じゃが、ここの歴史はかなり古いものなんで。

いつぐらいのものなんですか?
伝承によれば神武天皇2年ってことになるな。
ほとんど神話の世界じゃねえか!!

うむ。

じゃけえ、創建は不明というてもええかもしれん。

なんせこの神社は日本でもっとも歴史のある神社の一つともいわれとるけえな。

マジか……

おう。

日本で一番権威ある神社は伊勢神宮とされとるんじゃが、

この日前神宮と國懸神宮はその伊勢神宮とほぼ同格扱いもされとったけえのう。

それは、すごいですね!

うむ。

というのも、日前神宮の祭神である日前大神は天照大御神の別名ともいわれとってな。

朝廷は神階を贈らない別格の社として扱ったんじゃ。

この神階を贈らない別格扱いの神社は、他には伊勢神宮しかなかったんでな。

それで伊勢神宮とほぼ同格扱いをしとったといえるわけなんよ。

でも、それほどの神社なのに、なんで全国的にはあまり知られていないんでしょうか?

さすがに和歌山ではけっこう知られとるそうなけどな。

ま、あまり有名でないんは、昔に比べて、規模が小そうなったけえじゃろうな。

小さくなった?

ああ。

秀吉の時代には攻め込まれたり、社殿が廃棄されたりと荒廃の一途をたどったそうな。

その後、江戸時代に再建されたわけなんじゃが、

それでも社領は最盛期の5分の1ほどとなったとのこと。

それだけ小そうなれば、訪れる人も少なくなろうて。

じゃあ、いまは見る影もないってことでしょうか?

いや、そんなことはないで。

最盛期の5分の1ほどとはいえ、その境内の厳かさはなかなかのもんじゃった。

そう、これがその日前宮よ!!

これで5分の1か!?
かなり立派な神社じゃないですか!!

ほうじゃろ。

最盛期にはこの5倍の規模があったいうことじゃが、

どんぐらいのもんじゃったか、想像ができんほどじゃな。

ほいじゃあ、次のページでは日前神宮と國懸神宮の本殿を紹介しちゃろうかの。

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登場人物紹介

今岡英二公式ツイッター(一日トリビアつぶやき中)



■今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


■今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

■今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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