88話  【変】カープの初詣は「広島護国神社」

文字数 843文字

広島の神社いうたら、広島護国神社を外すわけにはいくまいて。

そうなんですか?

おう。

なにしろここは毎年カープが必勝祈願におとずれる神社でもあるけえな。

またカープか!!
しかし、護国神社で野球チームが必勝祈願ってめずらしい感じもするんですが、なにかいわれがあるんでしょうか?

おう、あるで。

というのも、ここは原爆の爆心地からも近くてな。

多くの人が亡くなったところでもあるんじゃ。

だいたい護国神社いうところは各地の戦死者を弔うところでもあるわけなんじゃが、広島護国神社の場合、原爆で亡くなった勤労奉仕中の動員学徒や女子挺身隊なんかも数に入れとるけえな。

そこにある御霊はかなりのもんなんじゃ。

そりゃ、かなり多そうだな。
で、広島に市民球場ができたころ、前半戦は大いに健闘したのに、後半戦がボロボロでな。「もしかして市民球場になにか呪いでもあるんじゃないか?」とうわさされたそうな。さらに当時の球団代表も知り合いから「この球場の左翼あたりは原爆により多数の市民が爆死した場所だから、その霊を慰めるよう神に祈願をかけなさい」とアドバイスを受けたいうこともあったため、1958年以降、シーズン前に広島護国神社、厳島神社へチーム全員が参拝必勝祈願することが恒例になったということなんじゃそうな。
なるほどな。
そういういわれがあったんですね。

そういうこと。

で、いまでも広島城内という市内の一等地にあるいうことで、

広島の中でもとりわけ初詣客でにぎわう神社でもあるんじゃ。

そう、これがその広島護国神社よ!!

ほう、立派なもんだな!!
参拝客が多いのも納得ですね!

ほうじゃろ。

ちなみに広島護国神社の本殿脇にはこういう像もあるんで。

「昇鯉の像」「双鯉の像」じゃ!
またカープか!!

広島と鯉とカープ。

こればっかは切っても切り離せんいうことよな。

DNAに刻み込まれてるって……

だんだん理解できてきた気がするぜ……

そんなわけで広島でも初詣客トップクラスの「広島護国神社」、みなさんも広島に行かれた際はぜひ足を運んでみてつかあさい!!

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登場人物紹介

今岡英二公式ツイッター(一日トリビアつぶやき中)



■今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


■今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

■今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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