143話① 独立独歩の高知県「馬路村」

文字数 1,200文字

今日は高知県の馬路村でも紹介しちゃろうかの?

村?

田舎なのか?

ああ。

超ど田舎じゃな。

言い切ったな!!

しかたあるまいて。

なんせ高知県の中でもかなりへんぴなところにあるんで。

電車はない、線路も通ってない、バスは一日4便のみ。

挙句の果てには国道すら通ってないいうところなんじゃけえな。

マジか……
ちなみに村の面積の96%は森林じゃ。
ほとんど森じゃねえか!!

ほうなんよ。

周囲は1000m級の山々に囲まれとってな。

ほんま、陸の孤島中の孤島というてええぐらいのところよ。

いいところなしじゃないですか……

はて?

おかしなことを言うのう。

むしろええところだらけじゃろうが。

てめえ、さっきまでさんざん悪口言ってたじゃねえか!!

いや、わしが言うたのは全部事実よ。

じゃが、そんな田舎が悪いなんて、わしは一言も言うておらんで。

うっ……!!

たしかに……

都会の喧騒を離れて、のんびりすごすには、ほんまええところなんで。

ここにはその名のとおり、うまじ温泉いう温泉もあるけえな。

ほう。
温泉ですか?

ああ。

わしがこの地を訪れたんは、この温泉につかるためなんよ。

これがそうじゃ!!

ほう、よさそうなところだな!
素朴な感じですね!!

おう。

温泉宿としてはなかなかのもんじゃったで。

なにより飯がかなり旨かったわ。

なので、今回はここの飯を名物として紹介しちゃろういう寸法なんよ。

なるほど。
そういうことだったんですね。

ちなみにこの馬路村の名物は、アメゴユズなんじゃが、

このいずれもが最高のものなんよ。

ユズはわかりますが、アメゴって?

アマゴという呼び名が一般的じゃが。ここいらではアメゴと呼ぶんじゃ。

サクラマスの亜種でな、これを塩焼きにすると、また絶品なんよ。

それはうまそうだな!!

あと、ここの特産のユズはもっとすごいで。

なんせ他の農業協同組合が合併する中、馬路村農業協同組合は単独での生き残りを図って、特産のユズのブランド化を打ち出したんじゃ。

で、その努力のかいあって、全国的なブランド化に成功!

昭和55年頃には3000万円ほどじゃったユズ関連商品の売り上げが、

平成5年には10億円、平成10年には20億円、2005年には30億円を突破したけえな。

マジかっ!!

ああ。

とくにユズジュースの「ごっくん馬路村」は人気商品として定着してのう。

高知県内の土産物ショップではたいてい目にすることができるんじゃ。

それは、すごいですね……
駅や空港にはたいていおいてあるけえな。
ユズ関連商品……かなり多そうだな。

ああ。

濃縮ジュース「ゆーず」や、ユズジャム、ユズポン酢、ユズ味噌など、ほんまにいろいろあるで。

中には新商品のユズふりかけやら、ユズ茶漬けもあるぐらいよ。

ユズふりかけやユズ茶漬けはどうなんだ?
くっそまずかった。
おいっ!!!

いや、ジュースは旨いんよ。

ユズ味噌やポン酢もちゃんと買うたわ。

じゃが、ツンとさわやかなふりかけだけはダメじゃった……

お前、正直すぎるだろ……

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登場人物紹介

今岡英二公式ツイッター(一日トリビアつぶやき中)



■今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


■今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

■今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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