121話②【変】京都・岡崎公園の「京都さくらよさこい」

文字数 1,126文字

しかし、平安神宮がそういう経緯で建てられ、また再建されたものだとは知りませんでしたね。
っていうか、ふつう知らねえだろ……

ほうかのう。

わしはせっかく参拝するんじゃったら、その前にその創建年や経緯、歴史なんざは事前にきっちり調べてからいくで。

そんなのはてめえだけだよ!
今岡先生は人類の例外だという自覚を持ってください。
……ひどくね?(震え声)
ひどかねえよ!!
さんざん振り回しておいて、なに言ってるんですか!?

ま、まあええ。

で、さっきも言うた明治28年(1895年)の博覧会なんじゃがな。

その博覧会がきっかけで残されたものは、実は平安神宮だけじゃあないんよ。

そうなのか?

ああ。

実は平安神宮に隣接する岡崎公園も、博覧会跡地じゃったんよ。

で、こっちは文化施設の拠点とする方向で早々と決めてな。

以降、周辺にはさまざまなもんが建てられるようになったんじゃ。

たとえば?
京都市美術館、京都国立近代美術館、ロームシアター京都、京都市勧業館、京都府立図書館などなどじゃな。
多いなっ!!
あと、その決め手の1つにもなった、京都市動物園なんかもあるで。
ほんと、多いですね……
まあ、京都の本気を見る思いがするのう。
周りに古いものが多いだけに、場当たり的な都市計画なんて無理なんでしょうね。

ほうじゃろうな。

ま、そのおかげで市民に広く開かれた都市公園ができたいうわけなんよ。

ここで毎年桜の時期に開かれよる祭りは、なかなかの見応えあるもんなんで。

ほう、どんなのだ?
題して「京都さくらよさこい」よ!
見事なもんだな!!
たしかに見応えありますね!!

ほうじゃろう。

祭りの歴史はまだ10年ちょっとじゃが、いまでは近畿圏最大の「よさこい」にまでなっとるそうなで。

しかし、よさこいって高知のよさこいが有名ですけど、そんなにあちこちにあるものなんですか?

ああ、ある。

高知のよさこい以外にも、日本全国で大小あわせて200以上はあるといわれとるな。


多いなっ!!

しょうがないんよ。

高知のよさこいを真似した北海道の「YOSAKOIソーラン祭り」が成功したけえな。

いろんな自治体がわれもわれもと続いたんじゃ。

それでいいのか?
賛否両論あるらしいが、わしとしてはええと思うとるで。
なんでですか?

祭りいうのは相乗効果もあるもんじゃけえな。

実際、高知の優勝チームが他県のよさこいに招かれて踊ったりもするけえ、そういう交流はお互いのためにもなろうて。

他から招かれるなら、優勝の励みにもなるでしょうしね。

そういうことよ。

これもまたWin-Winのひとつの形じゃろうてな。


そんなわけで京都の人気スポット「平安神宮」と、「京都さくらよさこい」が行われる「岡崎公園」、みなさんも京都に行く機会があればぜひ一度訪れてみてつかあさい!!

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登場人物紹介

今岡英二公式ツイッター(一日トリビアつぶやき中)



■今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


■今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

■今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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