85話① 超こってり系ラーメン「バリバリジョニー竜王店」

エピソード文字数 1,127文字

近江八幡は江戸時代、商人の町として栄えたわけじゃが

戦国時代にはちゃんと城もあったところなんで。

そうなんですか?

ああ。

八幡山に八幡山城いうのがあってな、

そこを治めとったんが豊臣秀次なんじゃ。

その八幡山のふもと、八幡公園には秀次公の像があったんで、

それもきっちり見に行ってきたわ!

ほう、桜も見事だな!

たしか今岡先生が行かれたのってGWの一週間前でしたよね?

それなのにまだけっこう桜があったんですか?

ああ。

今年は開花時期に寒い日が続いたせいか

思いのほか散るのが遅かったようじゃな。

しかし、桜はいいんだが、豊臣秀次ってなにしたひとなんだ?

聞いたことはあるんですけどね……。

ま、聞いたことぐらいはあるじゃろうな。

なんせ豊臣秀吉の甥にして、その後を継いで関白となった人物じゃけえな。

ただ秀吉に謀反を起こそうとして、逆に高野山で切腹させられたといわれとるんよ。

ああ、そのひとですか。

たしか家族も全員処刑されたんでしたっけ?

おう。

中には、側室としてあがったばかりで、まだ秀次と直接会ったこともない人も一緒に処刑されたとされとるのう。

マジかっ!?

ああ。

それが東北の大名・最上義光の娘、駒姫じゃな。

駒姫は京に到着したばかりで、まだ秀次とも会ってないことから、

側室ではなく側室候補にすぎなかったともいわれとるんよ。

それなのに殺されたんですか?

うむ。

さすがにこれには父親の最上義光も四方八歩に働きかけ、

なんとか助命を願い出たそうな。

なのに、処刑されてしもうたけえ、

後の関が原では豊臣方を見限って徳川方についたとも言われとるんよ。

なにしろ娘の処刑だけでもショックじゃったろうが、

その2週間後には奥さんも娘の後追い自殺しとるんじゃけえな。

しかし、なんで謀反なんてしたんでしょうか?

これはわしの個人的な見解になるがな。

秀次は謀反なんか全然たくらんどらんかったと思うで。

マジかっ!?

おうともよ。

だいたい考えてもみい。

秀次は秀吉の後を継いですでに関白になっとったんで。

なのに秀吉に対して謀反を起こす必要がどこにあるんじゃ?

たしかに秀吉の実子が生まれてたせいで焦りはあったじゃろうて。

じゃが、それが成人するのはまだだいぶ後の話、

そのときに謀反を起こすいわれがなかろうが。

たしかに……

それに謀反なら斬首や磔が妥当じゃろうが。

なのに、なんでその家族にはそうしておきながら、

当の本人には名誉の死である切腹を申しつけとるんじゃ。

チグハグにもほどがあろうて。

言われてみれば……

そんなわけで、わしが以前出した小説「天下人の軍師」では、

当時日本に滞在していた宣教師ルイス・フロイスの見解を引用して謀反否定説をとっとるんよ。

お前さん、ほんと歴史に詳しいよな……
勉強したけえな。
そうでしょうね……
だろうな……

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登場人物紹介

今岡英二公式ツイッター(一日トリビアつぶやき中)



■今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


■今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

■今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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