237話② 江戸城の遺構を見学「皇居東御苑」

文字数 1,234文字

で、今回はどこを紹介してくれるんですか?

ほうじゃな。

東京駅と目と鼻の先、江戸城跡地を紹介しようかの。

江戸城!?

東京の観光地で筆頭に出てきてもおかしくないようなところですけど、よく考えたら、まだ紹介してなかったんですね。

まあ、のう。

ある意味でベタすぎて、盲点じゃった気もするな。

たしか、いま江戸城の跡地って、皇居かなんかだったんじゃねえのか?

ああ、ほうじゃな。

ただ、なんとなくのイメージはそれで間違っちゃあおらんのじゃが、実は正確にいえば天皇のお住まいは江戸城の跡地には建ってないって知っとったか?

え?
そうなのか?

おう。

実は江戸城の跡地の大半が、現在の皇居になっとるわけなんじゃが、このうち、江戸城のメインじゃった本丸や二の丸、三の丸なんかは、皇居東御苑いう感じで、一般開放されとるんよ。

で、西の丸があった場所には、現在の宮殿や宮内庁庁舎なんかが建っとるんじゃが、肝心の「天皇のお住まい」である「御所」が建っとるんは、江戸城の庭園「吹上」があった場所なんじゃ。

これがいわゆる「吹上御所」いうやつじゃな。

なるほどな。


ちょっと気になったんですけど、いいですか?
おう、なんじゃ?

これまで「皇居」が天皇のお住まいだと思ってたんですけど、そうじゃなかったんでしょうか?

「御所」との違いはなんなんですか?

ほうじゃな。

言葉の定義がむずかしいところじゃが、本来はほぼ同じ意味じゃったんよ。

ただ現在は、旧江戸城の跡地の大部分を「皇居」と呼ぶのに対して、天皇のお住まい、とりわけ私的部分だけを「御所」と呼んどるので、現在はそういう使い分けのようじゃな。

なるほど、納得しました。

で、その私的部分や宮殿なんかは難しいんだろうが、皇居東御苑は一般開放されてるって言ってたよな?

ってことは、自由に見学できるってことなのか?

おう、実際わしは行ってきとるけえな。

こんな感じよ!

ほほぅ!
なかなかに見ごたえあるもんだな!

遺構自体はけっこうしっかり残っとるけえな。

わりと見るべきものはあるほうじゃろうて。

入場料とかはねえのか?

ない。

あくまで国の管轄なんで、無料で見られる。

ただし……

ただし?

警備上の都合もあって、365日24時間、自由に見学できるいうわけでもない。

開園日とか開園時間いうのが、曜日や季節ごとに定められとるんで、そこだけ注意が必要じゃの。

開園日って、どのぐらいなんですか?
あんま多くねえ、とかってことはねえよな?

そのへんは大丈夫じゃな。


休園日は月曜日と金曜日。

なので、それ以外の曜日は、年末と正月を除いて、基本的に開園日いうわけじゃな。

土日もしっかりやってるんですね。

むしろ見学としては、そこがメインじゃろうてな。

ちなみに祝日とかも、基本的に見学できるんで。

というのも、天皇誕生日以外の「国民の祝日等の休日」は公開いうことになっとるんで、月曜が祝日の場合は「月曜が開園で、火曜が代休日」いうことになるんよ。

さすがに天皇誕生日は開けないんだな。
誕生日ぐらいはちゃんと休ませてあげてつかあさいや……

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登場人物紹介

今岡英二公式ツイッター(一日トリビアつぶやき中)



■今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


■今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

■今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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