111話① 岩手の「水沢競馬場」

文字数 1,182文字

今日は水沢競馬場を紹介しようかの。

水沢?

どこなんだ?

おいおい。

お前ら、この前の話を聞いとったんか?

水沢競馬場いうたら、盛岡競馬場と同じ岩手競馬じゃあ言うたろうが。

あ、そうでした!
どこかで聞いたことある名前だと思ったぜ。

まぁ、水沢自体あまり有名なところじゃあないんで、

盛岡に比べてあまりぴんと来んのもしょうがなかろうがな。

ちなみにどんなところなんですか?

ほうじゃな。

かつては岩手県きっての商人の町として知られ

盛岡に比肩するぐらいの町じゃったんよ。

ほう、そりゃすげえな。
でも、過去形なんですか?

ああ。

バブル期以降の低迷でいまは見る影もないのう。

で、平成の大合併で水沢市という名前も消滅。

いまは奥州市の一部になっとるんじゃ。

そうなのか……

ただ、それでも昔からある水沢競馬場を守り、

現在も盛岡競馬場とともに岩手競馬を支え続けとるいうんは立派なことよ。

そう、これがその水沢競馬場じゃ!

のどかな感じだな。
いかにも地方競馬という感じですね。

ほうじゃな。

正直なところ、昭和臭の残る「昔ながらの鉄火場」いう感じよの。

ぶっちゃけこの雰囲気、個人的にはかなり好きなんじゃ。

お前さんらしいよ……

ちなみにここは東北で雪深いところなんじゃが、

盛岡よりはマシいうことで、

12月や1月でも競馬を開催しとるんじゃ。

マジか!?

おう。

なので冬場開催をする競馬場としては

本州最北端に位置する競馬場ということになるのう。

なので、その時期、騎手はスキー用のフェイスマスクをつけて騎乗することが認められとるんじゃ。

そこまでしますか?

騎手いうんは、過酷な仕事いうことよな。

なお、その時期は防寒のため負担重量が1キロ増やされるんじゃがな。

負担重量?

ああ。

騎手はあらかじめ決められた負担重量で馬に乗ることが決められとるんよ。

じゃないと、軽ければ軽いほど有利いうことになるけえな。

ま、ボクシングと同じように、過度の減量で選手の生命に危機を及ぼさんようにするためじゃな。

なるほどな。

なので負担重量いうのは、わりと厳格に定められとるわけなんじゃが、

水沢競馬場は冬場と夏場で、その負担重量を変動させて開催しとるんよ。

そのことからも、いかに冬季の開催が過酷なものなのか、

ようわかるいうもんじゃな。

てことは、雪が降っても開催はするってことですよね?

ああ。

競馬は基本的に悪天候でも開催する。

むろん例外はあるがの。

例外?

多少の雪かきではなんともならんような、

異常な大雪とかはさすがに無理じゃな。

あと、今年JRAの東京競馬場でも、

雹が降ったせいで途中から中止いうのがあったが、

さすがに悪すぎるコンディションでは開催を見送ることもあるのう。

なので、水沢競馬場もそういう大雪や

吹雪による視界不良では中止になることもあるわ。

逆に言えば、そういう異常気象でもない限りは

まずやるってことか……

そういうことじゃな。

ほんと、頭が下がるお仕事じゃて。

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登場人物紹介

今岡英二公式ツイッター(一日トリビアつぶやき中)



■今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


■今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

■今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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