154話① 宮島の大鳥居・修繕中!

文字数 1,095文字

そういえば昨日、宮島のことを紹介されてましたけど、宮島の象徴とも呼べるものがありませんでしたね?
宮島の象徴?
ほら、あの大鳥居ですよ。
ああ、あれか!!

ほう、ええとこに気づいたのう。

たしかに昨日紹介せんかった。

じゃが、忘れとったわけじゃないんで。

じゃあ、なんで紹介しなかったんだ?
ほれ、今こんな感じになっとるんじゃ!
なんじゃこりゃあ!!!
実は今年の6月から大鳥居の修繕工事が行われとるんじゃ。
いつまでかかるんですか?
わからん。


おいっ!!

いや、ほんまはオリンピックの開催にあわせて、2020年の8月までに終わる予定だったそうなんじゃが、予想以上に劣化が進んどるところもあって、修理期間が「2020年8月終了予定→未定」に変更されてしもうたんよ。


マジか……
公式アナウンスじゃけえ、しょうがあるまいてな。
しかし、なんでそんなに劣化が進んでたんでしょうか?
それは近年の参拝客の質の低下が大きかろうな。

質の低下?

ああ。

なんか縁起がええもんと勘違いしとるんか、鳥居の隙間にお賽銭をねじこむ輩が増加したんよ。これは木の劣化を進ませる恐れが高いけえ、公式で辞めるようにアナウンスされとったんじゃが、2012年からはとくに増加傾向にあったそうな。

ひどい話もあったものですね。

ほうなんよ。

お賽銭ならおとなしゅう賽銭箱にいれりゃあええもんを、

なんでわざわざそがいなことするんか、ほんま理解に苦しむわ。

神様にお願い事するのに、神様の怒りを買うてなんになるいうんじゃろうな。

まったくだな。
あと、修繕工事が遅れとるんは、宮島の大鳥居の特殊性もあげられようてな。
特殊性?

ああ。

あの鳥居、海に立っとるわけなんじゃが、その柱は地中深くに埋められとるわけでもないんよ。

はぁ?
まさか、地面にのっかってるだけってわけじゃないですよね?
いや、そのまさかで。
マジかっ!!

おう。

むろん砂浜に直接いうわけじゃなく、砂浜の上にしっかりとした土台が作られとるわけなんじゃが、鳥居はその土台の上に自重だけでただのっかっとるいうわけなんじゃ。

だって、あの鳥居、ふつうに海の上にありますよね?

なのに、潮の満ち引きで動いたり、流されたりしないものなんですか?

うむ。

そうならんように、あの鳥居は箱型の構造になっとってな。

その中にこぶし大の玉石を何個も入れ、重みを増しとるんじゃ。

どんぐらいの重さがあるんだ?
7トン。


重すぎるわ!!

ほうじゃろ。

じゃが、この重さのおかげで、台風でもびくともせん大鳥居ができあがっとるいうわけなんじゃ。

これぞ日本が世界に誇る歴史遺産じゃろうな。

そういう特殊な建造物なら、修繕に時間がかかるのもしょうがないですね。
そういうことよな。

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登場人物紹介

今岡英二公式ツイッター(一日トリビアつぶやき中)



■今岡英二(天使)


最近「小説のキャラよりキャラが立っている」といわれる、同コラボノベルの作者。

無駄に行動力だけはある。

なお、この絵は作者がバンド活動をしていたとき、知り合いのイラストレーターが作成してくれたお気に入りの一枚。現在はバンド活動から離れ、体重が増加したため、ここまでかっこよくはない。


「上京して十数年経つが、広島弁が抜けりゃあせんのう(笑)」とは本人の弁。


■今岡英二(悪魔)


悪魔イラストの割りに、天使と対立しているわけでもない。広島生まれ・広島育ちの根っからのカープファンだが、近年カープが人気しすぎて、年一回の帰省でも現地で野球が見れないのが最近の悩み。


「ええんじゃ。昔の貧乏な頃のカープに比べりゃあのう。みんなが見に来てくれて、潤うようになったカープがありゃあ、それだけでええんじゃ……」とは作者のコメント。

■今岡英二(お守り)


歴史オタク・読書オタク・漫画オタク・勉強オタクな今岡英二の変態担当、作家・ライター担当。自身の小説キャラを辟易とさせるなど、悪魔よりも悪魔っぽい存在。


「なんでそんなことまで知っているんだ」「ふつうそこまで知りませんよ」とキャラにつっこまれても、「勉強したけえの」と言えば大抵のことは許されると思っているなど、余計に性質が悪い。

ニコル・クロムウェル(Nicol=Cromwell)


「Dr.ニコルの検死FILE」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役A。紳士然とした丁寧な語り口だが、作者に対してはたまに辛辣な物言いを吐く。たぶんストレスがたまっているんだね。

武松(ぶしょう)


「大宋退魔伝」の主人公。

作者・今岡英二のつっこみ役B。そろそろ「左近ちゃん 見参!」の三成にでもつっこみ役を代わってもらいたいと思っているが、同作のキャラアイコンが家紋なので却下され、最近やさぐれ気味。きっとストレスがたまっているんだね。

石田三成(いしだ・みつなり)


「左近ちゃん 見参!」の主人公。

同作ではいいツッコミ役を果たしていたが、作者の「キャラアイコンにしっくりくるのがなかったけえ、家紋にした」という一言のせいで、ここでは活躍の場を与えられないという憂き目に遭う。ごめんな。


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